• もっと見る
«金沢講座の第1回・マインドフルネス瞑想療法士🄬認定講座 | Main | 誰もが隠し持つ後ろ暗いボタン »
西田幾多郎の未公開ノートが発見された [2018年06月22日(Fri)]

西田幾多郎の未公開ノートが発見された

 西田幾多郎の直筆の未公開ノートが発見されたというニュースを、私は、金沢講座のために、まさに北陸にいる時、北國新聞の社説を読んで知りました。

http://editorial.x-winz.net/ed-97258
★北國新聞社説

 西田哲学の変遷を知る貴重な資料です。研究がすすむでしょう。

 しかし、しかし、・・・・。

◆西田哲学は実践すべきもの
 =禅でも実践されたが、さらに、現代にあって、禅を超えて実践すべきもの

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2367
★西田哲学は読まれるだけでは価値がない
 =西田幾多郎の孫、上田薫氏

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3495
★西田哲学は読まれるだけでは価値がない  =上田薫氏の言葉

 西田哲学の真骨頂は、前期ではなくて、後期でしょう。場所的論理、逆対応の論理でしょう(秋月龍aによる)。そして、それが、現実に実践されないと、社会、世界はよくなりません。

 西田哲学によれば、世界は現在に創造されていきます。自己を超えたものの働きにおいて、それに包まれて個人の行為によって、世界が創造されていきます。個人の行為は、意志的自己の意志作用による行為、行為的直観、創造的直観があります。どう行為すればいいのかという実践論は、西田哲学では後期に発表されています。「実践哲学序論」や「ポイエシスとプラクシス」などに整理されています。

 これが実践されない限り、上田氏の嘆きは終わらないでしょう。日本人に、この実践論が浸透していません。研究ならば、思惟(思考)レベルです。個人の満足にとどまっています。行動を伴う意志作用よりも浅く、世界に影響を与えていません。

 西田哲学があきらかにしたことを、実際に行動して社会を変革していくことが必要だと思います。西田哲学の実践指針である「至誠」がなく、日本の社会も組織も、独断、偏見、エゴイズム、己見我利我執(道元の言葉)が充満しています。専門家も自分のものが再優先で、自己は満足しています。しかし、苦しむ市民、国民、患者などの立場が深く考慮されていません。

 専門家は、西田哲学の後期の実践論の研究と社会に向かっての実践を呼びかけていただきたい。そして、それは、仏教の専門家の自己批評につながるでしょう。今の仏教に、国民が満足しているでしょうか。なぜ、「マインドフルネス」に向かってしまうのでしょうか。 そして「マインドフルネス」までもが、効果の過大宣伝、金儲け主義とは!!

 日本の西田哲学の実践論を真剣に検討していただきたい。
Posted by MF総研/大田 at 11:24 | 深いマインドフルネス | この記事のURL