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【目次】「自分の中にある悪」アルベール・カミュの『ペスト』 [2018年06月12日(Tue)]

【目次】「自分の中にある悪」アルベール・カミュの『ペスト』

 NHK Eテレビの「100分de名著」で、カミュの「ペスト」を紹介しています。 これも、また、西田哲学が探求している人間のエゴイズムを扱っています。「自分の中にある悪」。 悪と自覚しないで犯している悪を禅や西田哲学ではあつかいます。理念ではなく、実践です。カミュも似たことをいう人物を登場させていますね。

 「理念」「抽象」よりも、「誠実さ」が大切だという、名もないふうさいのあがらない人物がいいます。〇〇者ではなくて。

 崇高な、立派な理念、抽象、思想をいう〇〇家、〇〇者。一方、偉そうなことは言わないが自分の役割をコツコツと行動していく、ただの人間と、専門的な技術なら〇〇士。これは、目前の人格に向かって具体的な行為を行います。立派そうな議論などしているヒマはないのです。瞬間に、己れの行動、技術がその相手に役にたっているかが評価されます。苦を抜くか、間違って苦痛を与えるか、厳しい役割です。

 西田哲学も、実践とは「至誠」であるといいます。(「ポイエシスとプラクシス」) 道元禅でも己見我利我執を捨てようといいます。これらは、立派な思想、哲学を議論することではなく、大小高下にかかわらない自分の役割をエゴイズムを捨てて行為することなのだそうです。 カミュの名もないような人間がいう「誠実さ」の重視と似ていますね。

 30年ほど前に見たある人の「偉そうなことを言わないで、行動しようよ」という言葉を今また思いだしました。

 日本語の〇〇家、〇〇者と〇〇士という使い分けは、よくできていますね。私もなるべく〇〇士でありたいです。抽象、理念が役にたたない具体的な場で動きたいです。

 〇〇家、〇〇者の立派な言葉が、苦悩をする人の救済を妨害したり、殺人戦争をさせる悪を犯すことがあります。知らないで苦の救済を妨害することも、仏教では「悪」としました。法的ではなくて倫理的にですが。理由あることです。
【目次】「自分の中にある悪」アルベール・カミュの『ペスト』

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3826
(14)さまざまなマインドフルネス

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3823
(13) 反抗する少数の名は歴史に記録される

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3821
(12)宗教が邪魔をすることがある

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3819
(11) 反抗が敗北に終わるとしても自分に誠実に生きる

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3817
(10) 否(ノン)という人間=『ペスト』から『反抗的人間』へ

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3811
(9)人間の作り出す不条理=自由を奪い苦痛を与える

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3809
(8)われ反抗す、ゆえにわれら在り
 記憶による勝利

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3807
(7)われ反抗す、ゆえにわれら在り
最後の戦いーいまこそすべてはよい

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3805
(6)われ反抗す、ゆえにわれら在り
 孤独ではない、共感と幸福

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3803
(5)組織、団体の全体主義、画一主義、還元主義的な理屈に 反抗する少数者の「苦悩」「孤独」

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3801
(4)組織、団体の統一的なイデオロギー、思想で 人々の自由を奪い、人を死に至らせるもの= トップや専門家の独断=カミュの「ペスト」

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3797
(3)カミュの「ペスト」も「誰もが隠し持つ後ろ暗いボタン」を扱う

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3795
(2)誰もが隠し持つ後ろ暗いボタン=専門家の「独断」エゴイズム

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3781
(1)自分の中にある暗い悪・専門家の「独断」エゴイズムがあると構成員の自由を奪う
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3572
★第三世代の認知行動療法
 すべての人が実践すべき。学者も宗教者も医者も自分のものを執着し他のすぐれたものを嫌悪する心理(本音)を発動させるので、執着された手法、理論から外れる人々の苦悩の解決を遅らせる。
Posted by MF総研/大田 at 10:46 | エゴイズム | この記事のURL