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自殺対策強化月間の最終日になりました!  死なないで! [2018年03月31日(Sat)]
http://mindful-therapy.sakura.ne.jp/nenjitaikai/04kai/taikai-04.htm
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自殺対策強化月間の最終日になりました!  死なないで!

=自殺対策強化月間によせて

 とうとう、3月の最終日を迎えました。自殺の多い月であるために、「自殺対策強化月間」とされています。忙しさにかまけて、ブログの更新もおこたりがちでした。
 自殺は、思想的な背景に基づき行われる少数のものを除いては、すべて、つらい状況によって、抑うつ的、うつ病になって、生き抜いていく意志作用のやくわりをする前頭前野、ワーキングメモリーの働きが障害されて、絶望となり、自殺せざるをえないのだと推測されます。
 西田哲学の研究者は、みな、等しく認めています。すべての人の根底に意識される自己を超えた働きがあると。世界中の深い宗教者が、絶対者、絶対的一者、神、仏と言ったのはそのせいでしょう。井筒俊彦は「無分節」といいました。
 もともと、人間存在は複雑なものなので、西田哲学もわかりにくい。わかりやすくのべてみたい。今日も外出するので、時間をかけられない。推敲もせず、緊急要約的になります。

死にたくなっている人へ

 死なないで、つらい学校、職場から、1年遠ざかって、「自分の心、精神」を勉強してください。
 人は、みな、根底に絶対的一者の働きを持っています。対象的なものではなく、それを生み出すものだから、意識できないのですが。西田哲学が説明しています。人はみな。絶対的一者の中に生まれて、生きて、死ぬ存在。絶対的一者は、世界はこうなっている、世界には無数の人間のエゴイズムによって理不尽なことだらけ、つらいことが充満している、あなたもそれを感じている。その全体を、我々の根底からの働きによって瞬瞬間見せている。

 根底から示している。そして、お前はこの全体の中で、どこにいるか、どこを変えたいのか、どこでもいいから何でもいいから、お前ができることをみつけて、その場をよりよく変革せよ、と常に働きかけている。お前の働きを必要とする人がいる。一人かもしれないし、百万の人かもしれないが、一人でいい。そこで自分の意志でその人のためになることをする。大きい小さいは、人間の基準であって、絶対的一者の眼からは関係ない。

 今は、つらいから、他者のためになどできないと思うだろう。しばらく休息して、与えられている力を発揮できるように、勉強していきましょう。とにかく、今は、疲れた精神を休ませて、気力をとりもどすための時です。1年、つらいところから、遠ざかりましょう。 抑うつも、根底からの働きが治してくれます。 つらい状況が変わります。
 絶対的一者(すべての人の根底から)からの世界の情報を受けて、各人が自分のできる領域を選択すればいいと示して、考えて、行動して、世界を変革していく力を根底から与えてくれている。
 世界には、つらい人が多くいる。あなたもつらいが、あなたの働きを待つ人間がいる。 根底に絶対的一者の働きがある。1年心を勉強して、つらさを乗り越えて回復して、あなたができることをして、自分の周囲の人だけでいいから「つらさを軽くしてあげたり、喜びを感じることをしてあげてください。」
 あなたの働きを待っている人と絶対的一者の働きがある。全国にいるマインドフルネス瞑想療法士から一度、なぜ、死にたくなるのか、その理由、仕組みと、そこから回復する方法を聞いてください。

専門家へ

 心に関係する専門家、すなわち、医療関係者、とくに、精神科医、看護師、心理カウンセラー、仏教僧、仏教学者、マインドフルネスの研究者、組織の人事関係者、など、西田哲学のことを参考にしていただきたい。専門家も、自分が選択した生き甲斐領域の「小さな部分」の「技術の」専門家にすぎません。自分だけの領域の「技術」(社会生産の技術、ポイエシス)しかしりません。深い人間の精神構造(プラクシス、自己成長)を知りません。技術だけを重視すると、人間の精神構造を無視したエゴイズムをすぐ犯してしまいます。西田哲学がいう、絶対的一者を自覚していないならば、自分の力だけで自分の名誉、地位、収入を得ているという傲慢さがあります。すると、他の専門家に寛大ではありません。自分、自分の家族、自分の領域さえよければいいと思ってしまいます。自分はボスになりたい、自分だけ尊敬されたい。社会の矛盾の解決のために、支援活動を広める「共生」社会の活動を知らず知らずに邪魔してしまいます。

 出かける時間が迫ってきました。これで失礼します。自殺対策強化月間の最終日であるために、一人でも、自殺を思いとどまってほしいために、稚拙な文を書いてしまいました。
 つらい人も、専門家も、西田哲学でいう「人格的自己」に目覚めてほしいと思います。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3029
★人格的自己のマインドフルネスへ

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3288
★日本のマインドフルネスの再興をしてほしいと思います。

 自分の「技術」分野の仕事と並行して同時にできる自己洞察、マインドフルネスなのですから。特定問題解決の技術的マインドフルネスではなくて、すべての人の人生のためのマインドフルネスですから。西田哲学の実践論は、主観的傾向の従来の仏教、禅を越えているようです。
★自殺対策強化月間によせて(目次)
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3703
Posted by MF総研/大田 at 07:00 | 自死予防対策 | この記事のURL