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治りにくい非定型うつ病・治らないとつらいので自殺も [2018年03月23日(Fri)]
http://mindful-therapy.sakura.ne.jp/kouza/2014kouza.htm
埼玉と金沢での講座が6月開始です。受講にあたり試験があります。 早めにご連絡ください。

★機関誌『マインドフルネス精神療法』第4号の特集は「非定型うつ病」です。(産前産後のうつ病も募集しています)

★5月19日の、マインドフルネス精神療法研究第4回発表大会でも、非定型うつ病のことが発表される予定です。

治りにくい非定型うつ病・治らないとつらいので自殺も

=自殺対策強化月間によせて

 うつ病の治療薬がありますが、再発もあり、結局、薬物療法による完治率は5割くらいと言われます。治りにくいのは、非定型うつ病でしょう。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/1252
★非定型うつ病とは

 次のような症状が特徴的です。

(1) 自分に都合のよい出来事に対して気分が良くなり(気分反応性)
 (2)逆自律神経症状(過食、過眠)
 (3)激しい疲労感があり、特に手や足が重たいとか起き上がることが難しい鉛様麻痺感
 (4)人間関係においての過敏性が強い

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2429
★非定型うつ病は治りにくい
 非定型うつ病は、いったん軽くなった時でも、何かを見たり、聞いたり、対 人関係の言葉で、発作的に激しい感情を興奮させます。 それだけなら、一時的な感情の興奮とか、対人関係の悪化ですみそうですが、 悲しいことに、発作的な感情の後に、鉛様麻痺感 (抑うつ症状とは違う部位に興奮が伝わる) や過眠の症状が起きてしまい ます。 このために、手や足が重たい、重症になると起き上がることができない鉛様麻痺感が起こり、学校や職場に行けず、家事ができま せん。  非定型うつ病は、軽いうちは、抑うつ症状、希死 念慮・自殺念慮は起こりません。しかし、非定型うつ病も長引いていると、 メランコリー型うつ病の特徴が加わってしまうようです。長引くと、抑うつ症 状、希死念慮・自殺念慮が起きるようになります。

 非定型うつ病が治りにくいのは、メランコリー型のうつ病とは違う神経生理学的な特徴があるためです。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2013
★非定型うつ病は治りにくいのはなぜか
 非定型うつ病が治りにくいのは、発作性の感情の急激な変化があるためである。 発作性の感情は薬では抑制しにくい。突然怒るのは、境界性パーソナリティ障害にある。 突然の不安は不安障害にある。非定型うつ病は、対人関係や何かを見て聞いて、激しいネ ガティブな思考に入る。これが、脳の内部の興奮を連鎖させて、鉛様麻痺感、過眠などの 発作性の症状を引き起こす。  こうした、発作性の感情、発作性のネガティブな思考(急に起きる拒絶された、批判された、比較し て不幸、不満、怒りなど)は、薬で抑制することが難しい。不幸なことに、感情の激情が 鉛様麻痺感、眠気の発作を起こして、起きられなくなる。
 傾聴型のカウンセリングによっては治りにくい。認知行動療法やマインドフルネス心理療法によ って、心の使い方を変える、自己を知り、自己評価を高めることで、他人の言動によって 振り回されなくなると治る。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2038
★なぜ非定型うつ病になるのか

心理的な苦痛の連鎖
 非定型うつ病に先行して、不安過敏、対人関係に過敏とか、すでに不安障害を発症していて、その後に、大きな出来事が起きた時に、非定型うつ病になるという状況があることが多いようです。

神経生理学的フュージョン(連合)
 非定型うつ病もあきらかに心理的処理だけが発症の理由ではありません。非定型うつ病の発症以前から不安過敏性、慢性的な傷つきやすさ、つらい状況、自己評価の低さなどで脳内に軽い変調が起きているはずです。そういう人が、過労や大きなストレスによって、非定型うつ病を発症する、脳内の鉛様麻痺感や眠気を起す部位に興奮のスイッチが入ってしまうことによって、社会生活に支障をきたす状況になります。

 従って、不安過敏性、自己評価の低さなどは心理療法によって改善することが可能なのですから、慢性的にそういうことがある人は、社会に出る前に(高校や大学のころ)、治すトレーニングをしておくことが望まれるのです。

マインドフルネスSIMTで治す

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2429
★非定型うつ病をSIMTで治す(この記事の後半)
 非定型うつ病は、セロ トニン神経は低下していないため、抗うつ薬はきくにくいようで、非定型うつ病が治らないひとが多いようです。 鉛様麻痺感が起きるのは、発作的な感情の興奮からですが、非定型うつ病の場 合、「不安の感情」ではなく、「傷つけられた悔しさ、境遇の悲しさ、不幸、不満や怒りの感情」が多いようです。 これは抗不安薬や抗うつ薬では効きにくいのでしょう。 発作的な悔しさ、悲しみ、不満や怒りの感情は、あらかじめ思考(考え方)を置き換えていく心 得でいても、 急な感情の反応には、間にあわないのでしょう。見た、聞いた、考え始めた、だから感情が急に興奮したその時に、冷静な思考、発語、身体行為)で即座に反応しなければならない、という、認知の認知のレベル、つまり、意志作用の問題で あると思われます。

 不愉快な状況を即座にアクセプタンス(受容)して、即座にマインドフルネス(価値実現のことに意識を向ける)の行動をするのですから、メランコリー型うつ病よりも、真剣なトレーニングが必要です。 その瞬間が決めてです。激しく感情的になってしまっては、鉛様麻痺感の症状にスイ ッチを入れてしまいます。鉛様麻痺感がおきてしまった後から後悔しても遅いです。

 こうした特長を見ると、最近テレビなどで報道される「新型うつ病」(他責、会社を休んで遊ぶこともある、周囲の配慮があれば改善する)とは違います。となると、うつ病にも、メランコリー型うつ病、非定型うつ病、新型うつ病(これは病気ではないかもしれない)などがあって複雑です。

 マインドフルネスSIMTで、非定型うつ病を改善する場合、自分の考え、本音、感情を観察して、感情的なことが起きても衝動的行動を抑制して、価値実現の行動に意識を向ける意志作用を活性化するトレーニングを行います。

 月1回のグループ支援ですと、非定型うつ病の場合にも、1年から2年かかりました。 一度、改善すると、心の使いかたが変化しているので、再発しにくくなります。

非定型うつ病はなぜSIMTで治るのか

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2047
★非定型うつ病はなぜSIMTで治るのか1

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2288
★非定型うつ病はなぜSIMTで治るのか2

非定型うつ病は、仕事関係や対人関係における不満・怒りで激しく感情的になることや疲労、睡眠 不足、その他何かの刺激によって扁 桃体が過剰に興奮すると、その興奮が、鉛 様麻痺感、過眠症状を起す領域にスイッチを入れると推測 されます。そのために、朝、起きることができず、学校、仕事に行けないのです。 

 非定型うつ病は、対人関係による急に起きる感情によって症状を頻発さ せるので、発作の回数を少なくすること、前頭前野の背外側前頭前野を活性化して 心理的ストレスに強くなることをしないと治りにくいです。長引いていた不安過敏や不安障害との併 存が多いが、不安の持続からくる自己存在への自信の低下、自己評価の低いこと(「隠れた深い本音」) があります 。拒絶過敏性はそこから起こりやすいので、自己の深い探求が大切です。

   こうした心理的反応パターンの変化と神経生理学的な症状の緩和がもたらされて、 自己の深い探求によって、このままの自己存在に満足できるようになり、他者の評 価を気にしなくなります。自己存在の見方の変化は薬物療法では起こりえないし、他の 心理療法とも異なる特徴です。 こうして、対人関係などにおいて、激しく感情 的になることがなくなって、鉛様麻痺感、過眠などにスイッチがはいらなくなります。 この発作的な症状を起す頻度が少なくなると、神経生理学的な特徴により、発作部 位への回路が消滅したり、発作部位の亢進がなくなると推測されます。こういう状況が半年から1, 2年継続するとも う、相当のストレスを受けても、発作的な部位が興奮することはありません。こうして、非定型うつ 病が治るのでしょう。

http://mindful-therapy.sakura.ne.jp/senmonka/16-kumamoto2.pdf
★改善経過のグラフ
 当法人の代表、大田健次郎がSIMTを研究開発していた段階の改善データ(マインドフルネス総合研究所で)です。ここに非定型うつ病もあります。
 6ヶ月でかなり改善しますが、ただし、強いストレス現場から離れていること、および、毎日30分の呼吸法が条件です。6か月でやめずに、1,2年つづけると完治する人がいました。

経過をブログにしてくださった人たち

 貴重な非定型うつ病の改善体験記があります。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/1876
★うつ病治した人1
https://blog.canpan.info/jitou/archive/1979
★治した人2

 非定型うつ病をマインドフルネス心理療法(当研究所の自己洞察瞑想療法)で治した 方のブログ。
 発症から、マインドフルネス心理療法で治っていく経過が記載されていて、マインド フルネス心理療法の治癒経過がわかる貴重な資料です。

 非定型うつ病も治りにくく、長引いていると、復学、就職できず、家事を十分できずに、苦痛が強まり自殺もありえる病気です。

 非定型うつ病ではないかと思うひとは、マインドフルネス瞑想療法士にご相談ください。
★自殺対策強化月間によせて(目次)
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3703
Posted by MF総研/大田 at 11:34 | 自死予防対策 | この記事のURL