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様々な意識作用・禅にあってブームのマインドフルネスに不足するもの [2017年11月23日(Thu)]
★17年12月か18年春に宮崎県、鹿児島県、長崎県で、まず、体験講演会を開催する計画があります。参加したいかたはご連絡ください。 そして希望が多ければ、18年に認定講座を。

http://mindful-therapy.sakura.ne.jp/nenjitaikai/04kai/taikai-04.htm
☆マインドフルネス精神療法研究第4回発表大会

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3611
★海外の研究報告・マインドフルネスのブームに便乗、誇張宣伝、金もうけ
 ⇒日本にも。金と名誉地位=マインドフルネスを推進する者にもある欲望

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3603
★日本の深いマインドフルネスを考えるブログ20年・総目次

大悲ゆえの当為(5) 自愛は他愛・他愛から共生へ
 様々な意識作用・禅にあってブームのマインドフルネスに不足するもの

 「共生」ということについて、西田哲学から、そして竹村牧男先生の著書から考えてみたいと思っています。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3621 

まだ、論としてまとめる余裕がなく、あれこれとりとめなく考えています。

 竹村牧男先生は、西田哲学との関係で「共生」を論じておられます。
 「共生とは、個々の個性や対立関係さえも尊重しての創造的関係のこと」 (竹村牧男「<宗教>の核心」春秋社,p209)

 共生は、違うものがみな存在を認められます。
 意識作用・自己・マインドフルネスにも様々なものがあります。禅もさまざまなものがあります。日本では、自己の観察は、千年の歴史があります。
http://mindful-therapy.sakura.ne.jp/m&a/nisida-h06-kaisou2.pdf
★これは坐禅の階層です。

 日本の禅には「正念相続」という語がある、自己の観察は、千年の歴史があります。 と書きました。坐禅時、公案にむかう時ばかりでなく、対人行動時、社会的行動時も、常に観察していることです。なぜならば、人間は自分のエゴイズムの意識作用(SIMTでは本音、仏教では煩悩、道元禅師は己見我利我執という)によって、自己自身、周囲、組織、社会を害するからです。

 現在のブームのマインドフルネスに欠けていることは、エゴイズムの意識の観察、エゴイズム的行動の抑制です。道元禅師は、名誉欲や金銭欲を「蛇蝎のごとく」嫌ったと言われています。仏教や禅を研究する学問にも、自己都合による解釈がはいりこみます。西田博士が禅も誤解されていると指摘してから、70年以上たちましたが、実践的にはまだあまり変わっていません。哲学は研究がすすみ、竹村牧男氏や板橋勇仁氏などより、絶対無を基礎とした行為即直観、つまり、創造的直観の究明がすすみました。

 マインドフルネスに関連する活動にも「お金のために誇張」とかいう論文が発表されました。現今の組織でも、関係者の自分の名誉欲、金銭欲を優先させて、うそをいったり、誠実な人をあざむいたり、排除したりしているのかもしれません。人間の自利、我利、我欲はすさまじいのです。 個人、とくに、トップクラスが、自利のために、組織を崩壊させます。精神科医の粟野氏もこの傾向を指摘しておられました。トップが、構成員を浅いところにとじこめて、個人の自由を抑圧します。構成員は気づきません。
 西田哲学も専門家のエゴイズムを指摘しました。エゴイズムは大乗仏教や禅でマインドフルネス=観察してきたからです。 日本のマインドフルネスといえる道元禅では、「己見我利我執」を捨てよと、千年も教えてきていました。

 西田哲学も、専門家の悪を論じています。これでは「共生」に違反します。我利、エゴイズム、本音、煩悩は、特定人間の名誉、金銭を優先して、「共生」のための世界創造を妨害するのです。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3002
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2607



この記事は、次の連続記事の一部です。
<目次>本音の観察
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3605

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Posted by MF総研/大田 at 10:33 | マインドフルネス心理療法 | この記事のURL