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第3世代の認知行動療法(12)青少年の自殺あいつぐ・ うつ病についての教育がなされていない [2017年09月06日(Wed)]

第3世代の認知行動療法(12)青少年の自殺あいつぐ・ うつ病についての教育がなされていない

 青少年の自殺があいついでいます。学校や家庭で、 うつ病についての教育がなされていないのも問題があるのではないでしょうか。
「君も本当は大人になって社会で活躍したいはずです。」
「死にたくなっているのは、うつ病という病気になってしまっている 可能性があります。」
 「だから先生や親に、次の枠内のことを言うように。」と伝えておくのです。
そして、特に休みに入る前、新学期の開始直前に伝えておくのです。

1.「死にたい思いが強いです」
2 「学校(または、仕事)に行けません。死ぬほうが楽だと思えます」
3.こういうふうになるのは、うつ病というこころの病気に多いそうです。
4.「自分はうつ病になっているのかもしれません」
5.「治療を受けると自殺しないようになるそうです。」
6.「しばらく、学校、仕事を休むことを許してください。」
  「治療を受けさせてください。」
  「心理療法もあるそうです。」


 伝えることが難しいようであれば、この記事を印刷して、生徒、わが子に与えて、「こうなっていないね。私は真剣です。隠さずに言ってください。」と真剣に話すのです。

 また、自分をうまく説明できない子もいます。この印刷文を渡しておいて、「つらくなったら これを私に示すだけでいいよ」と言っておくのです。
 この印刷文を生徒や子どもが示したら、当然、教師や親は真剣な対策をとるべきです。休む手続き、相談、治療への行動です。待ったなし、最も大切な価値、生命の危機です。真剣に対応しないと絶望します。勉学の遅れなどは、生命と比べものになりません。生きていれば、あとで挽回できます。仕事で迷惑をかけることも、生命に比較できません。仕事は他の人が代行できるものです。うつ病であるならば会社も受け入れます。解雇するような企業は悪質です。

注意点

 それから後は、医師の診察をうけて、うつ病にくわしいカウンセラーの支援を受けるのです。
 (注)児童精神科は、予約制の場合があります。予約が何日か先であれば、休むことを優先して親が注意深く見守る必要があります。対策をとらずに、予約の日を待ったために、悲劇が起きたということのないように。うつ病であるなら、苦しみは本当に強いのです。 「生きたい」のです同時に「死にたい」のです。あなたは、飛び込めますか。おそろしい自殺行動をしてしまううつ病の自殺の深刻さを真剣に理解しておくべきです。

 青少年は、薬物療法だけでは、自殺を思いとどまることは難しいかもしれません。自殺したくなることがうつ病に多いこと、ストレス、改善するコツをやさしく、くわしく説明するのがいいでしょう。そうでないと、自殺を思いとどまらないで、実行されてしまうおそれがあります。 マインドフルネス心理療法SIMTのカウンセラーもアドバイスできます。SIMTが知られていないのが残念です。  死にたい思いが強い場合、学校(仕事)を休まずに、治療を受けるというのは危険です。 背外側前頭前野の傷つき度合いが強くて、ついていけません。苦悩が強くなります。自殺が起こります。うつ病という病気の深刻さを理解してください。
 自殺予防の支援をなさっている団体も死にたいという相談を受けた時に、「うつ病」について言及していただきたい。

 専門家は自分の利益、組織の立場、利益、自分の療法やカウンセリング手法だけを絶対視しないで他のすぐれた治療法をも紹介するように。クライアント、相談者の生命を優先させるように。 あることを知っていながら、自分の枠にとじこめるのは、専門家のエゴイズムです。
その支援が自分の生きがいとなっていて、自分の治療法を超える病気の人をとどめて閉じ込めてはいけません。自分の生きがいを優先させたために、重い人を自殺させるかもしれません。
 専門家は狭い領域の叡智的自己であり、 価値の実現で社会貢献をするが、エゴイズムの悪も犯すと西田哲学が教えています。 専門家は範囲で狭いこと、自分の範囲を超えたものは無知であることに自覚がないなどの問題があります。
 マインドフルネスは自分のエゴイズム、自分の立場、地位、収入、名誉をほしがる心理も観察しなければなりません。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2370
★精神科医からの忠告
 あることを知らないのは、専門家として不勉強でしょう。
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Posted by MF総研/大田 at 06:39 | 自死防止 | この記事のURL