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ジャーナリズム あるべき姿は [2017年09月01日(Fri)]
【ジャーナリズムの権力批判1期】 ジャーナリズムの権力(政治、学問、専門家)批判、自己批判

ジャーナリズム あるべき姿は

 「メディアの真の責任とは、政府が知らせたくないニュースを人々に知らせることだ。」
 仏教、禅の学問、専門家のあるべき姿は?
 そして、それに近い「科学」という「マインドフルネス」は?

 最近、多様な情報があふれ、各人が同じ出来事を各人勝手に表現しています。一般市民は、どれが真実かわかりません。「真実が知りたい!」

 アメリカのテンプル大学の日本校教授のジェフ・キングストン教授の言葉(朝日新聞 、8/22/2017)

 「メディアの真の責任とは、政府が知らせたくないニュースを人々に知らせることだ。」  「メディアが口輪をはめられてしまえば、ほえられなくなる。国民の知る権利が脅かされれば健全な民主主義社会の基盤は揺らぐ。」

 今、私の関心事(私が選択した人生価値、 叡智的自己や人格的自己は各人の価値に生きる)は、マインドフルネスです。それに深く関わる、仏教、禅、精神世界もこの価値内の出来事です。仏教、禅の専門家(学者、僧侶)がそれぞれ、自分の解釈を述べていますが、全く反対の解釈(注)もあって、一般市民からは、どれが真実なのかわからなくなっています。宗教や民族、国の違いによって、殺し合いが頻発しています。こういう表面の差異を超えた人間の共通の尊厳性を大乗仏教や西田哲学がおしえていませんか。深い宗教の真実が、一般市民からは、見えなくなっていませんか。
    (注)多数あります。少しあげておきます。多くの人がもう固定観念を植え付けられているでしょう。行動に影響しています。専門家が自己満足、一般市民は仏教離れ。マインドフルネスへ。それでも救われずに悩み続ける、救われるはずの人が自殺も。
    https://blog.canpan.info/jitou/archive/3669 「学者は平気でウソをつく」
    ★対象的に意識される自己を超えたものはない(反論=ある、多くの大乗仏教の経典にも記述されている。禅もこれをいう、いや禅でも否定する説がある、乱立状態です)
    ★「悟り」などない、ある。
    ★仏教は縁起の理解だけですむ、修行は仏教ではない(反論=修行、実践が必要)
    ★禅は坐禅しさえすればいい(反論=覚、他者支援などが必要)
    ★仏教、禅はよめばわかる(反論=読むだけでは生活化されない、勝義諦を理解できない、それが生活化されない、他者支援をしない)
    ★仏教は無我のみ(反論=法執を捨てることが必要、全く家庭職業を持たない環境の人のものか、それとも在家の仏教か)
    ★「魂」のこと

    「マインドフルネス」では
    ★「マインドフルネス」は瞑想、実践しなくてもよい、理解すればよい(反論=実践しないと働かない)
    ★無評価で観察の「マインドフルネス」、現場で評価が必然のマインドフルネス
    ★うつ病を予防するマインドフルネス、うつ病を完治させるうマインドフルネス
 ジェフ・キングストン教授の言葉から「仏教などの専門家が知らせたくないニュースを人々に知らせること」をするメディアがない ことに気がついています。 出版社は、利益のあがる名の知れた人の本( 勝義諦の深い内容ではなくて)しか出版できない事情は、よくわかります。利益があがらないと従業員の給与を支払えず、また倒産します。 だから出版社はあてにできません。やむをえません。
 日本の多くの組織で思想、意見の自由が抑圧されていると思います。
 今は、インターネットがありますので、これを用いた批評するメディアを作ることができるのではないでしょうか。組織、メディアからはとりあげられず、埋もれた人の意見、批評を掲載するものです。すなわち、 フランクルがいった全体主義、画一主義、還元主義でない、それを批判して真実に迫る少数派の意見を掲載するものです。やはり、資金、人材が必要であり、実現することは簡単ではありません。
 「自分で考えることをやめる」全体主義、画一主義、還元主義は、楽であり、わかりやすく、多数派となり、これが社会を動かす。自分で考える少数派を排除しようとする。

★「全体主義の起源」ハンナ・アーレント
 NHK Eテレビの「100分de名著」で、9月の月曜日に「全体主義の起原」を扱う。注目したい。昔も今も、組織に全体主義、画一主義、還元主義がある。少数派の意見解釈提案が無視される。いじめ、排除しようとする。考えないと「口輪をはめられた」頭となり自分のよく考えた意見を言わず多数決の1票となり、良いものを排除してしまう。よくわからないで。全体主義、画一主義、還元主義のおそろしさ。人間、自己、仏教、禅は広く深い「多様性」が現実だから「画一主義、還元主義」の専門家に加担して「全体主義」の悪を侵さないように。
 テキストの表紙に「考えることをやめるとき、凡庸な「悪」に囚われる」

 「いかなる状況においても「複数性」に耐え、「分かりやすさ」の罠にはまってはならない」 (p109)


【ジャーナリズムの権力批判1期】 ジャーナリズムの権力(政治、学問、専門家)批判、自己批判
 その精神が、仏教、禅、マインドフルネスの学問にも必要 ★うつ病の治療法の問題を明らかにしたのもメディアだった
 2009年 NHK 「うつ病治療 常識が変わる」


★専門家のエゴイズム
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3549 
★第3世代の認知行動療法=多くの流派のマインドフルネス心理療法
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3461 
★みて見ぬふりをする社会
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3577 
★メディアも経営上から深い仏教やマインドフルネスを伝えることが難しい


【ジャーナリズムの権力批判2期】 ジャーナリズムの権力(政治、学問、専門家)批判、自己批判
Posted by MF総研/大田 at 08:22 | エゴイズム | この記事のURL