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第3世代の認知行動療法(4) [2017年08月06日(Sun)]

第3世代の認知行動療法(4)

 第3世代の認知行動療法は、意識現象を「観察」することです。どこまで観察するか。リネハンの弁証法的行動療法は、大変深い自己までも観察させているようです。

 どこまで深いものがあるか、大乗仏教や禅では、対象とならない、言葉以前のものまでもあるといいます。これは、六波羅蜜や禅の修行をするうちに、起きる言語を絶する体験によって知る、最も深い自己とされます。しかし、これを否定する仏教学者も多いです。前の記事でこう述べました。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3554

*真の自己を否定する仏教学者
 禅でいう見性体験を西田哲学は説明していて哲学者は理解するが、これを否定する仏教学者がいる 。哲学者は肯定するが、仏教学者は否定する人が多いのは興味深い。そのような人はすべての人間の絶対平等なる人格を説明できない。仏教を研究できてわかる自分、対象的な自分の自覚であるが、自分は仏教教義を理解講義執筆できる自分であり偉いという差別観、慢心がある。大乗仏教の経典にすべての人間の根底の共通の平等性に基づく記述(勝義諦)の部分があり、言語以前の人間の実相であるが、文字の研究者には理解されずに否定する。しかし、言語以前があり、哲学者は西田哲学による説明で肯定する。仏教学者が否定して残念である。学生、一般人に深い自己があることを否定して教えられる。深い苦悩が解決するかもしれないのに、仏教研究者が深き苦悩に悩む人の解決への意欲、若い学徒への研究意欲を失わせる。残念なことである。実践するマインドフルネスの推進者が真相にせまってほしい。

(注)https://blog.canpan.info/jitou/archive/3561
たまたま、8月6日に放送されたNHK Eテレビでは、禅の研究者が、禅の悟り体験(中国禅では見性という。大乗仏教では無生法忍といった)が記述されていることを紹介されました。

中国の禅にも日本の禅にも自己根源は言語を絶する体験があった

 文字の研究と自己根源を認証する実践とは別ものです。語録や経典に、言語を絶する体験があると数多く記述されているのに、否定する仏教学者、禅僧がいます。NHK出版からの本でも、鈴木大拙(この人も悟りの体験があるといった)を否定することがありました。昭和の時代に、激しい論争がされました。

 ところが、6日のNHK Eテレビでは、小川隆駒沢大学教授は、中国、日本の禅に、悟ることが記述されていることを紹介されました。深い体験は、真の自己です。否定する学者、禅僧、肯定する学者(鈴木大拙、秋月龍aなど)、禅僧。これがあるのかないのか、 学問的にゆらいでいます。学生や一般人は、どちらか一方だけを教えられるかもしれません。どちらかが間違いですね。 こうした状況では、現代の人に禅がどこまで貢献できるのかどうかわかりません。マインドフルネスの研究もとどこおるでしょう。もう決着をつけてほしいものです。人生、自分について苦しむ人が多いです。人格を否定されたように思って苦しむ人がいます。しかし、もっとも深い自己は言葉で考えた苦を超えているというのです。真の人格は傷つかないのです。哲学者は肯定しています。 仏教学も、もう決着してほしいものです。
 語録や経典の文字の研究もおおがかりな事業です。実践体験も簡単ではありません。坐禅して行動時も油断なく観察して数年、10年、20年かかります。 両者は、別物です。前者は現実の苦悩する人を実践指導はできません。後者がいないと、一般人の苦悩は解決しません。例えると、医学の歴史を研究する学者ばかりになり、今治療する医師がいなくなると悲劇です。それに近い状況ではありませんか。
 これまでのありかたが、国民の寺離れ、寺の崩壊という現在の悲惨な状況を招きました。変革が必要です。

 ブームの「マインドフルネス」も、対人関係の真っ只中での実践ではなく、歩く食べる、ヨーガ、ボディスキャン、正座瞑想という単独行動の場が基本です。在家的でありません。家族との対話中、職場での対人関係のただ中でのマインドフルネスになっていません。大乗仏教が批判した状況に似ています。どうするか、今後の課題です。

(続く)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2734
「人格」とは何か

哲学者永井均氏は『西田幾多郎』(NHK出版)
 「 西田は、「私と汝」という論文で、少なくとも個人(あるいは「人物」とか訳される 英語でいうpersonの成立に関する限り、この問いに正面から答えたとみなす ことができる。そのことを通じてしか、個物ーー客観的個物ーーの成立につい て語ることはできないのである。」(p85-86)
★マインドフルネの 水平展開と垂直展開

★ 第3世代の認知行動療法
(1)観る局面、考える局面、行為する局面
(2)意志作用/行為的直観
(3)価値=意志作用/行為的直観の根底から方向を決めている
(4)最も深い自己の体験がある
★認知療法から第3世代の認知行動療法へ

★学問のよそおいで、狭く限定する

★フランクルの教育論
 学問における

だからマインドフルネスもMBSRに限定してはいけない
 =多くの社会問題にはもっと広く深いマインドフルネスが必要

★日本のマインドフルネスの再興を
★人格的自己のマインドフルネスへ
Posted by MF総研/大田 at 21:09 | マインドフルネス心理療法 | この記事のURL