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鈴木大拙博士は「誤りを犯した人」か「偉大な禅哲学者」 [2017年05月14日(Sun)]

鈴木大拙博士は「誤りを犯した人」か「偉大な禅哲学者」

 今日のNHK「こころの時代」は、鈴木大拙のことを語られました。 偉大な学者です。禅や仏教学者、哲学者から絶賛されています。
 一方、ひと月前に、NHK出版から出た本は、鈴木大拙は誤りを犯したという。仏教学者の先生です。どちらも、学問のよそおいがあります、どちらを採ったらいいのでしょう。
 対象論理の立場でみて争う、批判する立場と、それが出てくる根源の立場から見る違いでしょう。鈴木大拙の深い立場は、世界にも知られているそうです。それを日本人が否定する。 学問って何でしょうね。

 学問らしいものがこうですから、マインドフルネスや瞑想にも、独断的な解釈をするカルト的なものがはいりこむおそれがあります。3,40年前は、カルトは、ヨーガ、自己啓発セミナーなどで誘うといっていました。今は、「マインドフルネス」でも誘うでしょう。 用心が肝心です。健全な「マインドフルネス」は、どういうものか、大学生は知っていたほうがいいはずです。

 このタイミングで、同じNHKから、なぜ、鈴木大拙博士の賞賛の番組なのでしょう。出版部門の鈴木博士否定のおわびなのでしょうか。両方の立場を紹介する公平性なのでしょうか。少しほっとしたのは事実です。鈴木禅学と西田哲学は補完しあっています。西田哲学は、人間の人格の平等性を説明したともいわれています(永井均『西田幾多郎―「絶対無」とは何か』NHK出版)。専門家もそうでない人も対象論理の思想解釈で争うが、共通な人間性がないのか。 学者は偉いのか。庶民は偉くないのか。対象論理の思想の差異ではなくて、それを生む人間共通の人格性がないのか。そこを鈴木、西田は言っているのではないのか。誤りを犯したというのは、浅い対象的論理の立場からしかみないからではないのか。そういう気がします。

 宮沢賢治や金子みすゞは、根底の平等性を教えたと思います。 西田哲学も鈴木禅学もそこに切り込んでいると思います。大学で教えられないのは、悲惨です。人生の途上で、悩みが深刻になります。そういう時に、言葉たくみな、自己洞察の浅い人間の作り上げた思想、科学の仮面をかぶったものにとじこめられて、さらに苦悩を深めるおそれがあります。 若者の自殺が減少しません。健全な心のケアをする団体をノミネートすることができればいいのですが、とても難しいです。
★<目次>日本的霊性はだめか
Posted by MF総研/大田 at 18:37 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL