宗門内に強力なリーダーが必要 [2016年11月24日(Thu)]
宗門内に強力なリーダーが必要竹村牧男氏は次のように、日本仏教の教団に強いリーダーの出現を期待しておられます。「宗門内に内向きに活動するだけでなく、積極的に宗門の外の民衆に語りかけていくこと、自分を見つめることができるような場を適切な方法で提供すること、などが大事です。 それには、組織的に対応するとともに、現代人にアピールし得る特別のリーダーの出現が望まれるのかもしれません。今まさに、将来において中興の祖と呼ばれるような、強力なリーダーが必要なことでしょう。日本社会も地球社会も危機ともいうべき変革期を迎えていますから、このような時にこそ、人々に歴史の将来を指し示すような新たな価値観の提示が必要です。 以上のような教団の努力や偉大な教団人の出現が得られるかどうかが、今後の日本の伝統仏教の盛衰の鍵になることと思わずにはいられません。」(竹村牧男、2015『日本仏教思想のあゆみ』講談社学術文庫,p340) 現在の教団の教えは内部向けでは満足されているかもしれません。しかし、「寺院崩壊」がいわれます。寺には、葬儀法事観光祈祷以外の、仏教の教えそのもので国民はいきません。 禅も「目的を持たない坐禅」や「公案による厳しい指導法」では、一般市民は救われません。日本の仏教者(僧も学者も)は、 仏教の応用という ブームのマインドフルネスを生みだせませんでした。外部環境が劇的に変化しています。古い江戸時代に取り決めた統一見解は現代人にアピールできていません。 現代の環境に適応した仏教を提示するのは大変難しいことです。従来の長老とは異なるものを提示することになります。反発があるかもしれません。だから見て見ぬふりが続いたかもしれないのです。厳しい試練になります。何が真実なのか、検討しなおしです。しかし、それがないともう国民は仏教に期待できないでしょう。外の人が「マインドフルネスこそ仏教」だというかもしれません。宗門内に強力なリーダーが出現しないと困難であると竹村先生はみておられます。 (私はお寺での坐禅でうつ病が治りました。指導してくださった師僧(故人)に感謝しています。こうした底力を持つ教団が存続してほしいです。あとで、どうしたらいいのか、宗門外のもので存続を願うものとして、組織の問題をみたあとで提案したいと思います。) ★「見て見ぬふりをする社会」目次 https://blog.canpan.info/jitou/archive/2374 ★よくある構図 プチ全能者が、あわれな子羊を自分の周囲にとじこめる。それで自分は喜ぶ。多くの団体。自立させない。 https://blog.canpan.info/jitou/archive/1812 ★無視・傍観・軽視・放置・見放される病=うつ病 【目次】日本のマインドフルネスの再興を |
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