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(14)作用の浅い深いの順位 [2016年10月05日(Wed)]
★マインドフルネス掲示板
http://mindful-01.blogspot.jp/
マインドフルネスSIMTを体験したい方に。
マイシム・カフェです。
11月26日、東京で。12月からは、希望者が多くなれば、広い会場になるでしょう。


★10月15日:埼玉の「マインドフルネス瞑想療法士」認定講座、第5講義。
 うつ病のアセスメント、宗教とマインドフルネスの相違点。うつ病の神経生理学。
★10月18日:早稲田大学エクステンションセンターで講義。
★10月25日、蓮田市老人福センター:マインドフルネス心の健康体操
★10月28日、蓮田市「椿山マインドフルネス心の健康クラブ」(一般希望者向け、予防成長
★11月13日、マインドフルネス精神療法研究会、『後期西田哲学の実践論』を読む。(意志的自己のさらにその先を学ぶ人へ、叡智的自己、そして最も深い人格的自己へのマインドフルネスの実践)
 10月はp57までいきました。11月は、10月の続きをします。
(11月は、学会があるので、別の日にしました。)
★11月12日:埼玉の「マインドフルネス瞑想療法士」認定講座、第6講義。

★11月19日20日:沖縄の「マインドフルネス瞑想療法士」認定講座、第5、第6講義。
★埼玉県以外で、マインドフルネス瞑想療法士の講座を招聘したい方は、幹事になって、受講希望者を10名以上集めてください。1,2か所しかできませんので、早めにご連絡ください。

【連続記事】
「哲学を知り実践するマインドフルネスSIMT」(14)

第2)作用の浅い深いの順位

 心理現象には、感覚、思考、感情、意志などがありますが、階層が違います。 何を観察するマインドフルネスであるのか。浅い意識をマインドフルネスしても、深い意識については、わかりません。SIMTは、この哲学を理解して実践します。

 西田幾多郎博士は意識現象の浅い深いについて、次のようにいっています。知情意という言葉が出ています。「知」は「知識」で、感覚と思考を意味します。「情」は感情です。「意」は意志です。

 「厳密なる意味において知識の対象界に、情意の内容を映すことはできない。・・・ 情意の映される場所は、なお一層深く広い場所でなければならぬ。 情意の内容が意識せられるということは、知識的に認識せられるということではない、知情意に共通なる意識の野はそのいずれにも属せないものでなければならぬ、いわゆる直覚をも包んで無限に広がるものでなければならぬ。最も深い意識の意義は真の無の場所ということでなければならぬ。」(『場所』)旧全集4巻224ページ

 5感覚の作用は浅いので、感情はわからない。また、感情はそれより深い意志はわからないというのです。浅い感覚のマインドフルネスでは、深い「感情」や「意志」の問題は解決できないことになります。

  種々の心理作用がありますが、一つの作用を他の作用が対象とできるかどうかで、作用の浅い深いが決まります。見る作用は思考内容を見ることはできませんが、思考は見たものを対象として考えたり、見ていることを考えることができるので、見る作用よりも、思考作用のほうが深いのです。たとえば、リンゴを見てリンゴについて、色々考えることはできます。しかし、何か考えている内容を目を通した視覚作用では見ることはできません。
 見たり、聞いたりして、行動を起す働きがあります。これを意志作用と言います。見た内容や聞いた内容、考えた内容を意志作用は対象にできますし、ストップすることもできます。見たり聞いたりして知る作用、知識の対象界には、意志の内容を映すことはできません。見る、聞く、考える作用よりも意志作用の方が深いのです。 意志作用よりも深い作用が直観です。直観は別に述べます。「真の無の場所」が最も深いといっています。
 感情は、自分の状態を現わすもので、必然的に起こります。また、浅い場所でおきる内容についての感情から深い場所で起きる内容についての感情まであります。誰でも意識する感情は、感覚や思考に伴う 感情です。

うつ病を治すのは感覚のマインドフルネスではない

 問題に応じて適切なマインドフルネスを用いる必要があります。
 痛みは「感覚」だから、五感を観察するマインドフルネスが効果的 です。MBSRがこのレベルから開始した手法だと思われます。他の心理的手法などにMBSRを加えると、他の問題にも効果がみられるでしょう。世界で応用がすすんでいるようです。
 不安症/不安障害は、感情の問題ですから、感情を観察するマインドフルネスでなければなりません。思考を観察するマインドフルネスもあります。
 うつ病は、思考と意志の問題ですから、感覚よりも深い作用を観察するマインドフルネスでないと改善しません。MBSRを用いたMBCTがうつ病の再発予防法であり、治療法でないのは、ここに原因があると思われます。
 不安症/不安障害、過食症依存症の改善も、感覚よりも深い感情とそこから影響される行為のマインドフルネスでなければならないでしょう。芸術、スポーツなどの専門家のスランプの問題、自己存在の否定不安、死の不安などの問題もあります。
 西田哲学によれば、浅い順から、感覚、思考、感情、意志作用、行為的直観、創造的直観という意識作用があります。
【連続記事】
「哲学を知り実践するマインドフルネスSIMT」

「がん哲学外来」に寄せて
⇒目次

【目次】日本のマインドフルネスの再興を
Posted by MF総研/大田 at 20:09 | 新しい心理療法 | この記事のURL