(59)マインドフルネス精神療法研究第2回年次大会終了しました [2016年05月24日(Tue)]
(59)マインドフルネス精神療法研究第2回年次大会終了しましたおそらく世界で最も深い東洋哲学を背景にした日本独自のマインドフルネスを研究普及していく人たちの研究、活動の大会、第2回でした。薬物療法や他の認知行動療法でも治りにくい、うつ病、非定型うつ病、パニック症などがマインドフルネスSIMTで治っているという発表がありました。 マインドフルネス精神療法研究第2回年次大会 こちらに写真です。 http://mindful-therapy.sakura.ne.jp/nenjitaikai/02kai/taikai-02-houkoku.htm 実践方針は、「物となって見、物となって考え、物となって働く」ことです。我見我執己見を捨てて、見る、考える、行動する、3局面のマインドフルネス。これが、我も空、種々の対象的なもの(感覚、感情や苦や煩悩=本音、等)も空として、その核心が中国襌、日本の禅として伝わって、その核心は今日までほそぼそと実践され継承されてきました。それを西田哲学が論理的にあきらかにしました。 これによるマインドフルネスが自己洞察瞑想療法(SIMT)です。西田哲学は、研究者、宗教者によっても研究され海外との交流もされています。日本にあるもののよいものを日本人が知らない人が多い。 世阿弥、千利休、良寛、芭蕉、宮沢賢治などにもこの深いものがあります。多分、金子みすゞもそこまでみていたと思います。西田哲学は、外国にも紹介されていますので、外国のマインドフルネスの大家もここに着目して、日本にも再輸入される時が来るでしょう。 深い東洋哲学を背景にしたマインドフルネスを現代人が哲学を知って実践していくことを研究開発、臨床応用していきます。1,2年も長い期間実践しないと完治しない、うつ病、非定型うつ病、パニック症、PTSD、過食性障害など。さらに、禅でいう「覚り」(真の自己)、西田哲学でいう絶対無への実践は、多くの人が実践している「禅的な生き方」の「マインドフルネス」版。論理的智慧を理解しての実践です。哲学を帯びて実践しないとあいまいになってしまいます。同じところをぐるぐると回ってしまいます。あるところに閉じ込められます。 そこで、全体の海図、羅針盤となる哲学を理解して実践するマインドフルネスはすべての領域に拡張できます。 深い専門家のスランプ(二元観を越えれば新しい境地が開けるかもしれません。ここを探求した小説、映画、芸術、スポーツなど)、低い自己評価=生きる意味=真の自己とは何か=自他不二的の自己、絶対者と不二的な自己、こうした深い哲学の実践は、西田哲学によれば「物となって見、物となって考え、物となって働く」、道元禅師は「我見我執己見を捨てて」坐禅して、生活するのだといいます。「世俗的マインドフルネス」「対象的マインドフルネス」の拡張にあたるでしょう。 【目次】日本のマインドフルネスの再興を |
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