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強力なマインドフルネス、リネハンの弁証法的行動療法 [2014年12月16日(Tue)]
大宮、蓮田ふきん,あるいは栃木県のかたで、マインドフルネス心理療法(SIMT)のカウンセリングの一部を分担してくださるマインドフルネス心理相談員の方がおられませんか。東京まではいけないが受けたい、というカウンセリング希望の人があります。主に、初回のアセスメントとアドバイスのカウンセリング、時々の面接相談、日記指導をできる方でいいのですが。むつかしいケースは、 私がスーパーバイズしながらすすめます。グループセッションは、私がやってもいいです。 分担方法をうちあわせします。ご連絡ください。

強力なマインドフルネス、リネハンの弁証法的行動療法

  「さまざまなマインドフルネス」 という連続記事の中で、マインドフルネスには多数あることをみました。
 浅い問題は、浅いマインドフルネスで改善の方法を学習できます。深い意識作用による問題解 決のためには、時間がかかるマインドフルネスになります。深さが合致していること、実践と問題の関連が明確であること、クライエントに動機づけが働くものです。また、難しすぎる哲学では、応用できるのがごく一部の専門家に限られてしまいます。

 リネハンの弁証法的行動療法もマインドフルネスを活用しています。これは、相当長期間かかっ ています。「1年間のセラピーを、毎年更新可能という条件で合意する」( 『境界性パーソナリティ障害の弁証法的行動療法』p150)とあります。1年で治るとは限らず、数年 かかるケースもあるといっています。こういう難しい問題の解決のためには、深く強力なマインドフ ルネスが求められるでしょう。
 ジョン・カバット・ジン氏のMBSRは「痛みの緩和」から始められ、他のことにも応用されています が、その手法は簡単なので、8週間くらいで学習を修了してあとは、自習です。ボディスキャンやヨ ーガ瞑想、正座瞑想が柱です。
 日本で開発された自己洞察瞑想療法(SIMT)は、うつ病や不安症/不安障害に効果的ですが、 前頭前野の障害が起きているようで、簡単なマインドフルネスでは治らず、行動局面までもトレー ニングする意志的自己レベルのSIMTを用いるのですが、これまでの経験から再発しないまでに 治すためには、1年から2年近くかかります。 支援者の援助は1年程度です。その後は、自習で続けます。正座瞑想に似た、自己洞察法を織 り込んだ呼吸法(基本的自己洞察法)と行動時自己洞察が柱です。

精神疾患以外の領域にも

 SIMTは、健全な意志作用のマインドフルネスですので、精神疾患だけではなくて、 広く一般の人の感情のコントロール、健全な行為のトレーニングに用いることができます。 精神疾患ではなくて、家族の関係が好転したとか、自己評価がたかまったいう人が多いです。 マインドフルネスの手法が、健全な心の使い方の自己洞察法のトレーニングが含まれています。

 SIMTも弁証法的行動療法も、行動局面を強調しています。そのトレーニングもあるために、マイ ンドフルネスの手法が複雑になっています。
 8週間、10か月から2年、数年も実践するものとなると、手法が違ってきます。 上記は、だいたい、感覚的知的レベル、または、意志的自己レベルのマインドフルネスです。 もっと、深い問題に効果的であるとは限りません。
 現代にはさまざまな問題があります。人間の心の探求ですので、スポーツや芸術にも貢献できる 深いマインドフルネスもあるはずです。日本の芸術家の中に、深い自己を描いた作品があります。

 マインドフルネスには、形式的手法が無数にありますから、やみくもに学習するとわけがわからなくなるでしょう。方針、理論、すなわち哲学、人生哲学、自己の哲学、人格の哲学を知って、その哲学を実現するためのトレーニングがマインドフルネスの手法なのだと理解しておくのがいいと思います。クライエントは、むだな手法をする時間がないはずですから。次元の違う問題に適用するのは専門家としての倫理に反するかもしれません。
 仏教や襌も多数に分派しました。ずいぶん、哲学、思想が違っています。マインドフルネスもすでにそうです。支援者の哲学、思想が違っています。哲学、思想が違えば、手法も違ってきます。マインドフルネスを適用できる領域が違ってきます。

人格的自己のマインドフルネスへ
Posted by MF総研/大田 at 21:21 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL