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受動局面だけのマインドフルネスでは不十分
 =社会を創造する行為の局面が弱い [2014年12月15日(Mon)]
大宮、蓮田ふきん,あるいは栃木県のかたで、マインドフルネス心理療法(SIMT)のカウンセリングの一部を分担してくださるマインドフルネス心理相談員の方がおられませんか。東京まではいけないが受けたい、というカウンセリング希望の人があります。主に、初回のアセスメントとアドバイスのカウンセリング、時々の面接相談、日記指導をできる方でいいのですが。むつかしいケースは、 私がスーパーバイズしながらすすめます。グループセッションは、私がやってもいいです。 分担方法をうちあわせします。ご連絡ください。

状況把握局面だけのマインドフルネスでは不十分
 =社会を創造する行為の局面が弱い

 マインドフルネスが、ジョン・カバット・ジン氏のものが著名であるために、 マインドフルネスといえば、氏の定義でいう傾向があるようです。  しかし、それでは、真空妙有の状況把握局面に偏っています。 寺や自宅の中で、人のいないところで、あるいは 他者への働き、そして、相互交流がない場面で、立派な瞑想、坐禅ができても、対人関係が渦巻く場面や暴飲、虐待、暴力をする行動場面、死を意識する病人の行動の場面で活かされないのであれば、問題が解決しないこと、満足できないことが多いのです。 職場では、パソコンに向かう集中力の必要な局面だけではありません。対人関係があります。 その場面は集中力の問題ではありません。次々と新しい状況に移りかわる場面があります。 宗教的マインドフルネスは、一人の場面、状況把握局面での訓練が多いのです。時代に制約されて、社会貢献の場での働きかたが充分に研究、実践されて来なかったのです。

 だから、対人関係、職場で機能的な行動ができるようにならないと解決にならないうつ病、不安症/不安障害などの治療法としては、MBSR,MBCTなどは、まだ足りない局面があるのです。MBSRが「痛み」の克服であるから、それで充分だったのです。しかし、もっと深刻な問題、行動が重視される問題には不充分でしょう。

 リネハンの弁証法的行動療法では、行為の局面をとらえています。パートナーに暴力をふるうことがある精神疾患、パーソナリティ障害の治療法です。  ここに「(3)個人の価値や人生の目的と一致する行動や活動にエネルギーを注ぐこと」があります。これこそ大切です。ジョン・カバット・ジン氏の7つにはないですね。
 この局面では、個人の評価が全面的に発動されます。好きなことを選びます。顧客などの評価が高いサービスを選び提供します。喜ばれると自分もいきがいを得ます。評価が大切です。 自己洞察瞑想療法(SIMT)では「価値」と言います。 自分の好きなことを人生価値として選びます。ひきこもり、立派な瞑想ができても、行動できないうつ病、人の前ですることが難しい社交不安症/社交不安障害(社交恐怖)であると、苦悩します。 情報の把握局面のマインドフルネスは、7つの心得で対処するとして、行動局面では、どうするのが、マインドフルネスであるのか。ここまで含んでいないと、全人的、全生活的な生き方になりません。宗教的マインドフルネスは、社会の現場で社会を創造していく行動局面が弱い、真空妙用が弱い傾向があります。古い時代にできたからです。
 それにひきずられたマインドフルネスをトレーニングするのでは、家族や職業を持つ現代人には不十分です。リネハンの弁証法的行動療法は、それを考慮していて、深い意志的自己レベルのマインドフルネスになっていると思えるのです。
 マインドフルネスならどれでも同じだというのではありません。古い時代の僧院の中で実践された宗教的マインドフルネスから学びつつ、そこにとどまらずに、現代の、家族との対話、職場でのめまぐるしく自分の評価をして行為していく仕事の場で、「私のこの場面」にふさわしいマインドフルネスを研究開発していかなければなりません。そこは、静的「瞑想」ではありません。行動です。静と動がダイナミックに瞬間瞬間来るので、瞑想ばかりではありませんが、マインドフルネスに含めなければなりません。次々と、瞑想から入り、瞑想から脱しなければなりません。宗教に学ぶのは、半分です。大乗仏教は、瞑想の外での行動も強調したのですが、外的環境が全くちがっていますので新しく研究しなければなりません。
 大震災で苦悩する人がいてもかまわずに、ボランティア活動などで現地に行かずに、寺院の中で、マインドフルネス瞑想、坐禅するのが教えにたがわず「いい」と評価判断するのが古いタイプの宗教観でしょう。
 だから、そのマインドフルネスに、どういう哲学、実践の方向の智慧があるのかを知ることが大切だというのです。自己洞察瞑想療法(SIMT)は、 自分自身の個性的な人生価値の実現のための行動への心得はどうすればいいのか、これが、マインドフルネスの「行動局面」です。
Posted by MF総研/大田 at 20:55 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL