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被災地支援プロジェクト1期終了です [2014年11月09日(Sun)]

被災地支援プロジェクト1期終了です

 「被災地にマインドフルネス心理療法を」プロジェクトの 一期、7回のマインドフルネス心理相談員の育成講座を終えて、ただ今、戻りました。 (宿泊交通費が大きく、1回で7,8万円かかり資金がなくなりましたので、7回で終わりにせざるをえません。今後は、10回が標準です。資格の認定基準も厳しくなります)

 宮城県、そして、山形県の方が「マインドフルネス心理相談員」になります。準備がととのったところからサービスを開始されるでしょう。マインドフルネス心理療法を受けられるようになるでしょう。マインドフルネスの自己洞察瞑想療法(SIMT)の呼吸法、自己洞察瞑想療法は、深いうつ病までも改善する特殊なトレーニングですので、すぐには支援ができない人もおられるでしょうが、せっかく理論を学習したのですから、実習を続けてください。 ある時から、ふっと楽にできる時がきます。また、私どもに声をかけてください。

 宮城県で12月17−19日に、宿泊で、2泊3日で集中的にマインドフルネス心理療法(SIMT)の実習会を 企画します。宿泊ははじめてです。遠くの人が集中的にマインドフルネスの体験会に参加できるように宿泊で行います。また、被災地の旅館などに泊りに行くことが復興支援になるとお聞きしましたので、岩手県でも企画しようとしています。

 被災地の宿泊設備のあるところで、数人のマインドフルネス心理相談員が共同でマインドフルネスのセンターを作り、常時、各種のプログラムを提供すれば、近隣の県からも参加者が見られて、消費が増えて、心の病気が改善して、被災地復興になると思います。

 岩手県、福島県の被災地でもマインドフルネス心理療法を活用していただきたいのですが。 NHKでは紹介されませんでしたが、うつ病、PTSD,パニック症などを改善する(治す)マインドフルネス心理療法が、もう20年も提供されているのです。
 現時点では、まだ紹介されないほうがいいのでしょう。まだ、うつ病などを改善することができるほどのマインドフルネス心理療法(SIMT)を提供できるマインドフルネス心理療法者は、多くはいませんから。全国に、数か所しかないので、紹介されて問合せが殺到すると、業務にさしつかえます。マインドフルネス心理相談員がもう少し増えてきたら、患者さんたちに知られるように 地域の新聞などに広告をしたいものです。

患者本位でないうつ病、不安症、PTSDの医療

 マインドフルネス心理相談員の講座、今年は、15名のかたが受講されますが、さまざまな分野への活用を検討なさるのですから、広く、うつ病などの方の支援をするマインドフルネス心理療法者は、まだまだ少ないです。MBSR,MBCTは「治す」レベルのマインドフルネス心理療法ではありませんから、 治すレベルのマインドフルネス心理療法ができるカウンセラーを育成すべきです。10年、治らなくても医師には診療報酬が入る仕組みが、効果ある心理療法の開発をおくらせているかもしれません。アメリカでは考えられない状況です。 病院で取り入れてくれないので、心理士も、マインドフルネス心理療法の領域に進出しません。 1年でさえも苦しいのに、うつ病、非定型うつ病、パニック症、PTSD,広場恐怖症、がん告知後の抑うつ・自殺・・・、患者さん本位の医療ではない状況が続いています。
Posted by MF総研/大田 at 20:33 | 災害とストレス | この記事のURL