がんの人は抑うつになる割合が高いという研究 [2014年11月05日(Wed)]
がんの人は抑うつになる割合が高いという研究癌患者の3人に1人は不安障害などの精神的な健康問題を抱えて いる=米国臨床腫瘍学会(ASCO)ドイツのがんセンターで実施された大規模研究の結果が2014年10月6 日にJournal of Clinical Oncology誌電子版で発表された。 癌患者の32%は、不安症、うつ病、適応障害など重要な精神的な問題 を抱えていたことを明らかにした。 3分の1が、4週間以内に精神疾患の診断基準を満たす状態になる。 なりやすいのは、乳癌、頭頚部癌、悪性黒色腫の患者だった。 割合が低いのは、前立腺癌、胃癌、膵癌の患者であったが、それでも20 %以上であった。 がん患者は、告知後、自殺する人が多いというが、これを裏付けるデータである。うつ病になると希死念慮・自殺念慮という深刻な症状があるからである。 4週間には、重要な段階にはいる。不安、抑うつのメンタルなケア、スピリチュアルな援助をしないと、自殺、闘病意欲の喪失になる。がんになっても、心の持ち方では、5年20年、生きていくことができるのに、自殺してしまう。 この状況は、日本でも同じだ。自殺の原因に、健康の問題があり、 がんや重い身体疾患からのうつ病のために自殺が起きている。 メンタルなケア、スピリチュアルな援助法を充実しなければならない。特に、がん患者の精神疾患の援助は、薬物療法だけでは不十分である。生き方、生死観、スピリチュアルなことにかかわる。そこまで届くマインドフルネスでなければならない。感覚や身体の動きのマインドフルネスでは間にあわない。形式的表層的な技法ではなく、生き方の哲学、死生観の哲学がおりこまれたマインドフルネスでなければならない。 マインドフルネスも日本人にしっくりといくのを開発しなければならない。 |
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Posted by
MF総研/大田
at 09:54
| がん・ターミナルケア
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