• もっと見る
«著名な学者を呼んでシンポジウム、自前の思考が衰弱 | Main | いのちをきざむ(2)»
いのちを刻む [2014年11月02日(Sun)]

いのちを刻む

 数年のおつきあいの、あるがん患者さんを訪問した。写真は、実践したことを記録する 日記帳です。90歳を越えてなお、マインドフルネスを実践なさっておられます。 坐禅(基本的自己洞察法)と、行動的実践(運動)です。
 片目が腫瘍のために見えない、もう一方も見えにくくなったので、日記をつけるのが困難になったそうです。それで、毎日のマインドフルネスの実践記録をこうして、スタンプで記録することにされた。 赤丸一つが「20分」です。ほぼ毎日、60分されています。
 外出も困難、歩きにくくなったので、ベッドにすわって足踏みをされる。黒い点一つが「100歩」だそうです。
 毎日、こうしておられます。あと何年も生きていけるとは思っておられないのではないか。 そんな人には、食べる瞑想やヨーガ瞑想では間にあわない。正座瞑想の深み(*次の記事で)にはいっていく。 もはや何をするかではなく、自分は何だったのかどこへいくのかである。 一刻一刻がいのちである。このような場合にも、日本にはマインドフルネス(*次の記事)がありました。
 私の手本です。私ががんになってもこうありたい。できるだろうか、死の不安に負けて、泣くばかりではないか。
 いつか、書いたがゴルファーのかたのがん終末期の生き様もきかせてもらった。
 マインドフルネスをしなかった私の親族数人の死期もみた。マインドフルネスをやった人ではないが、みな、それぞれに最期まで平穏な様子をみせていた。どうしてなのだろうか、わからない。 すぐれた先輩にめぐまれている。私自身が一番未熟なように思う。
s1-2.jpg
Posted by MF総研/大田 at 07:01 | 新しい心理療法 | この記事のURL