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人格的自己のマインドフルネスが今こそ必要 [2014年10月12日(Sun)]

人格的自己のマインドフルネスが今こそ必要

 自己評価が低くて、死にたくなっている人が多いようです。 自己評価が低いということは、自分を愛することができないということです。
 西田幾多郎は次のように言っています。
     「自己が自己を知るとは、自己が自己を愛するといふことでなければならない。或は知らないものを愛するといふことはできないといひ得るであろう。しかし知るものを知るといふことが、自己を愛することである。」(西田幾多郎旧全集5巻365頁)
 つらい家庭に育った人は、親から否定されて「自分がだめな人間である」「親からでさえも嫌われる人間である」「まして他者が愛してくれるはずがない」と信じ込み、西田哲学が示す真の自己を知らずに、自己嫌悪、自己否定していることになります。 虐待する人は、子の尊厳を知らずに否定していることになります。
 また、自己の死を予測するがん患者さんの苦痛もあります。告知されて自殺する割合が高いのです。その場合も、対象的に意識された自己、つまり、見て、聞いて、行動して、生きているこの自分という、意志的自己程度の自分が消えると思って、苦悩している可能性があります。その方面の専門家も、西田哲学ほどに、あまり、自己とか魂とかいうものの厳密な探求をせずに、死後どうなるかを議論し、著作にしているようです。

 東洋哲学、日本には、深い自己探求の哲学があるのですから、 もう、はぐらかさずに、マインドフルネスの手法で、深い自己について、真剣に、誠実に、 探求していく道を研究すべきです。従来の見方は、文字による対象的な解釈、封建時代に確立した組織の解釈、しかも画一的な解釈を用いることとしており、この思想、宗教、学問の自由なはずの現代に、研究、思想、学問が従来のものの固守になっているようです。現代の人々、 現実に苦悩する人に、現代らしい新しい人間哲学があっていいはずです。現代人が納得できて苦悩解決できる 方向が示されていません。マインドフルネスが世界的に研究されています。最も深い自己についても、言及されています。 痛みの緩和、うつ病などの支援に東洋哲学を応用することには、アメリカに先を越されましたが、 叡智的自己、人格的自己のマインドフルネスは、日本が開発したいものです。絶対に対象にならないものが自己の根源であるといい続けた日本人。それで救済される苦悩が多いと思います。 日本人がとりくまなければ、欧米のマインドフルネス・セラピストから問われるでしょう。
 日本には、深い哲学があります。それに導かれてマインドフルネスの探求ができるめぐまれた環境です。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3029
★<目次>人格的自己の「マインドフルネス」へ
Posted by MF総研/大田 at 19:42 | 新しい心理療法 | この記事のURL