うつ病について知り自殺防止を [2014年08月06日(Wed)]
うつ病について知り自殺防止を家族にとって大切な人が自殺していきます。組織で活躍し社会的に有能な人が、何か のことで悩み自殺されます。こういう時、かなり大部分の人がうつ病にかかっておられるので す。脳に病理が生じている病気であり、普通の状態ではありません。『 不安、ストレスが消える心の鍛え方 マインドフルネス入門』(清流出版)で「価値」につい て論じましたが、創造価値、体験価値が傷ついたので悩むのですが、こういう価値はいくつ かあって代替できるので、失われてもやむをえない、他の価値で生きていけるのです。 しかし、存在価値は代替不能です、創造価値、体験価値とは比べることができません。 それなのに、うつ病になると、創造価値、体験価値が失われて悩み、もっと深く比べること ができない自己存在を消す、という自殺に至ります。とにかく、 うつ病は深刻な病気です。 それぞれ非常にすぐれた専門家でも、その選択した価値(職業領域など)しか知らないのです。自己存在を知らないのです。創造価値では顕著な才能があっても、自己存在の扱い方はしろうとであるために、うつ病、自殺が起ります。自己自身についての洞察が大切です。 薬物療法、認知療法、マインドフルネス心理療法がありますので、うつ病になったら、自殺 したくなったら、こういう治療法を受けなければなりません。家族も、職場の人も そういうことを知っていなければなりません。また、認知療法、マインドフルネス心理療法に は、支援者のスキルによって差がでます。マインドフルネス心理療法は、その扱う意識現象 の浅い、深いがありますので、うつ病を治療できるレベルのマインドフルネス心理療法を受 けるべきです。再発予防法と重症者の治療法ではちがいます。痛みの緩和プログラムとう つ病の治療プログラムは違います。 うつ病が治らず、自殺が続いています。しっかりした薬物療法、心理療法を提供できる人 の育成が急務なのです。大きな社会問題です。今、カウンセラーが何万人もいるはずです が、うつ病を治す認知療法、マインドフルネス心理療法のスキルを持つ人は大変少ないの です。一般的に日本では、脳の病理であるうつ病を治すスキルは臨床心理学では研究されていません。うつ病を治すのは、 医学で研究されています。だから、心理士はうつ病を治すスキルを学習するわけではありません。 心理士は、学校カウンセラーや企業、公的機関などで活躍されますが、うつ病を治す役割は期待されていません。だから、うつ病を治す心理療法,精神療法は、日本では、とても遅れています。 一体、どのような人材群が、うつ病を治すマインドフルネス心理療法を習得して、治す活動に参入してくださるでしょうか。楽観できません。うつ病やPTSDが治らずに、自殺する人が多いのです。 特別に、うつ病を治す援助をしたいと思う心理士、カウンセラーが、認知療法やマインドフルネス心理療法をわざわざ学習するのです。うつ病を治す治療法のスキルを持つ心理士は大変少ないのです。だから、全国で、うつ病が治らず、自殺が多いのです。 マインドフルネスにも、うつ病に効果が少ないものもあれば、うつ病がよく治るマインドフルネス心理療法もあります。信頼を失うおそれがあります。しっかりと治すス キルを持つ人を 全国に配置したいものです。10年前から思いつづけてきました。本当に治せるスキルのある人を全国に配置しないと患者さんが苦しみ続けます。 県ごとに、マインドフルネス心理相談員を育成する運動を起していただけませんか。 県ごとに世話人になっていただけるかたおられませんか。マインドフルネス心理療法を受けたい人、マインドフルネス心理療法のカウンセラーになりたい人を募集していただくのです。 一定の人数になれば、こちらとご相談して、実習会やカウンセラー講座を企画できるでしょう。人は、自分の「価値実現」のために行動します。それで大変忙しくて満足しておられます。うつ病を治すことを「価値」とするひとは、おそらく当事者とそれに近い人だけでしょう。 あるいは、心理士でなく、うつ病の檀家信者のことを聞く機会があるはずの僧侶の方にも期待したいものです。 そのような人たちが行動を起さないと現状は変化がないでしょう。 マインドフルネスの自己洞察瞑想療法(SIMT)のエビデンス |
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