苦悩の現実の中で世界を創造して生きていく(10)
[2014年04月04日(Fri)]
苦悩の現実の中で世界を創造して生きていく(10)<第2> 「イライラ・怒り・欲・迷い」を乗り越えるために(1)=思考・欲・感情・本音などに気づきコントロールする思考・欲・感情は、建設的なものもあります。それを持つことによって、よりよき解決への行 動を起すことによって、自己成長し、社会に貢献することもあります。 しかし、方向を間違うと、身体や精神の不調を招いたり、周囲の人を悩ませたり、不幸な出 来事に巻き込まれたりします。これは、「苦悩が続く反応パターン」の方向ですね。 だから、思考・欲求・怒り・迷いは、自分でその特徴やそれが続いたあとどうなるかというこ とや、抜け出る方法を知っておくのがいいことです。 欲は、自分や人が幸福になるようなことをしたいという欲であれば、自分も人も喜こびを得 ることができます。自分にしたいことであり、社会から受容される欲求は「価値」があるもの になります。たとえば、医者になりたいという欲求であれば、社会からも受容されます、大歓 迎です。 しかし、自分の力で達成できないほどの欲を持つと、達成できない苦悩、無理な努力によ る精神的、身体的な疲れが現れます。また、恒久的な解決にならないものへの欲求、たと えば、アルコール、違法薬物、食べ物、インターネット、ゲーム、買い物、こういうことでまぎ らす欲求もあとには苦悩が待っています。 怒りは、自分の立場に立てば、正当なのです。自分の嫌がること、理不尽な言葉、態度、 振る舞いをされたのですから。冷静に判断して本当に相手に問題がある場合には、相手と 話し合って、解決の方向にもっていくことができればいいのですが、できないと、イライラが 続きます。 解決できない場合に、怒りを持続させていると、やはり、自分の側に身体や精神の不調を 招きます。 相手と話し合うことによって解決できない怒りも、自分の側の心得で解放することを知って おくのがいいことです。 イライラ、怒り、不満、ゆううつなどを抱えることが多いところには、自分に心の反応パター ンのクセのようなものがあります。不安過敏、好き嫌い、甘え、依存、他責傾向、自責傾向、 悲観的傾向、回避逃避傾向などの心理があります。自己洞察瞑想療法では「本音」といい ます。 本音は過去の体験によって形成されて、現在の思考や行為に影響します。原因系になりま す。 自分にはどういう本音があるか気づいていると、イライラ、不満、怒りなどが起きた時に、行 動が変化します。長期間、自分を見つめることを続けていると、嫌悪的思考、感情が少なく なります。 欲、感情、本音をコントロールできないと、身体や心の不調がこり、自律神経失調症の症 状が起ったり、やる気がでてこなくなったり、仕事上の能率が低下したりします。 価値崩壊の反応パターンは変えることができるのです。同じようなつらい状況に見舞われ て、心の病気になる人、ならない人、家族を悩ませる人、そうしない人がいます。 価値崩壊の反応パターンは必然ではありません。つらい状況にあっても、乗り越える人が います。価値実現の反応パターンを用いているのです。誰でもそれができる精神構造を備 えているのです。 (続く) 苦悩の現実の中で世界を創造して生きていく <第2> 「イライラ・怒り・欲・迷い」を乗り越えるために <第1>イライラ、ウツウツはどこからくるのか
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