宮城県石巻での講演・あと18日です
[2014年03月04日(Tue)]
宮城県石巻での講演・あと18日ですうつ病にマインドフルネス心理療法を
(1)地域にマインドフルネスの支援者を (2)被災地にうつ病 (3)被災地にPTSD (4)被災地に非定型うつ病 (5)やはり石巻などにPTSDの方が増えている 被災地にうつ病の増加の心配22日に、石巻で講演会を行いますが、私ができることで心配のことは、うつ病や不安障 害などの方のことです。 うつ病は、3割くらいが薬物療法や認知療法で治療しても治らない人がおられます。うつ病の薬は、重症の人には効くが、軽いうつ病には効かないようだという報告があります。つまり、 薬で軽くなってから、なかなか完治しない人がいます。 そのうちに、またストレスが強くなると再発します。うつ病になると、前頭前野や海馬が傷つくようで、仕事ができず、他者とのコミュニケーションも難しくなります。これがつらいので、長引くと、自殺が起こります。 被災地の方も、さまざまな苦悩が重なったので、うつ病が増加しているような報道があります。上記のように、うつ病になると完治まで難しい患者さんがおられるので心配です。 うつ病は、薬物療法や精神療法で治らない人も、マインドフルネス心理療法(SIMT)で治 る人がいます。下のグラフの通りです。 SIMTは、日本で開発されたマインドフルネス心理療法の一種です。自己洞察瞑想療法と いいます。Self Insight Meditation Therapy といい、SIMTと略します。 グラフは、毎月1回のグループセッションに参加なさった方の経過です。 薬物療法や認知行動療法で改善しなかった人が回復しました。 しかし、どのような理由かわかりませんが、グループセッションを提供しているのに、つまり自習ではないのに、脱落する人もいます。高齢者のうつ病のかたには、 毎週1回くらいのグループセッションや個別のカウンセリングが必要であると思います。 そのためには、カウンセラーが多くいることが必要になります。 呼吸法をすると、身体や心理的な苦悩をただ観察して受け入れる精神的なスキルが向上することになり、 同時に価値実現の行動をしていることになり、前頭前野のリハビリテーションの原理によって、前頭前野の機能が改善するのだと思われます。 呼吸法がうまくできない人がいるので、どうすればできるか、援助方法を工夫するのが決めてです。毎日、30分以上できれば、うつ病が治るようです。下記のグラフの方は、みな、30分以上できたのです。呼吸法のインストラクターが多勢いれば、毎日、会場にきてもらって、あるいは、訪問して、デイサービスとして提供すれば、治癒率が高まるでしょう。毎日が無理ならば、週1回でもいいです。 大災害のあった地域には、10年以上にわたり、心の病気の人が増えます。 自殺が増加するおそれがあります。 マインドフルネス心理療法を提供する人がたくさん現れることを願います。
★生きがい、生きる意味、価値の種類、創 造価値、体験価値、態度価値、さらに存在価値 ᘾ |
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