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人生の価値を発見していきる(9) [2014年02月09日(Sun)]
★本で自習なさってお られるかたへ
★3月22日、宮城県石巻 で講演会
 大災害の後に、長年月、うつ病、PTSDが。マインドフルネス心理療法で改善、予防の援 助をしたい方。今後、半年継続するか検討。
★2月22日、池袋での実習
★2月23日、蓮田での実習

人生の価値を発見していきる(9)

 フランクルと西田幾多郎(さらに、ジョン・カバト・ツィンも?)はよく似た哲学を持っています。しかし、哲学は類似しても、 実践法は違う精神療法を開発できます。 大乗仏教の哲学は同じようなのですが、法華経、華厳経、唯識、如来蔵、道元、親鸞などに表現されたのに似た状況です。
 フランクルの哲学を精神療法化したものが「ロゴセラピー」であり、西田哲学を心理療法(フランクルの説によれば精神療法というのがいいのでしょう)化しようとしているのが、自己洞察瞑想療法(SIMT:Self Insight Meditation Therapy)です。意志的自己のSIMTで、さらに、叡智的自己、人格的自己レベルのSIMT(Self Insight Meditation Technology)を開発しなければなりません。叡智的自己からは「療法」とはいいません。「自己洞察瞑想法」といいます。病気を治すのではなく、それを超えて、一生、生きがいのある人生を生きる基礎になる「生き方」になりそうです。
 心の病気の間は意志的自己のSIMTで治し、治した後は叡智的SIMT、人格的SIMTでさらに成長して意味ある人生を生きていく、そういう位置づけです。 そういう全体の中で、叡智的SIMTのスケッチを描いた2冊目のマインドフルネスの本を執筆しようとしています。この<ブログ>は、構想段階、下書き前のつぶやきです。

4種の価値

 ロゴセラピーには、呼吸法、瞑想は取り入れていなかったのでしょうか。瞑想時は、創造価値、体験価値でもないが、平常時の態度価値といってよいと思います。態度価値の拡張をしたいです。
 自己洞察法は、創造価値、体験価値の遂行時に同時に実行される、あるいは、創造価値、体験価値の遂行時ではなくそれ自体の遂行時に、喜こび、生きがいを感じることができます。うつ病の患者でも、静かに座って自己洞察瞑想を行うのですが、行動はしていないのに、瞑想しながら自分のことがわかると、喜こび、希望を感じます。それで、死なない(=自殺しない)決断、無茶なことをしない決断をすることができます。そして、また、ひきこもっている自分なのに、家族や社会の人に生かされている喜こびを感じます。

 このような喜こびは、うつ病でなくても感じます。私は今、うつ病ではありませんが、無数の人たちにささえられて生かされている、すなわち、こんなふがいない自分(私です)が存在することが許されている、そのような喜こびを感じるのは瞑想時です。この瞬間は、創造価値でも体験価値でもない、休息でもない、フランクルのいう危機時(まだ運命的な苦痛ではない)の態度価値でもないと感じます。マインドフルネスの瞑想の独自の喜こびなのでしょう。平常時の態度価値というのでしょうか。それとも、存在価値なのでしょうか。

 ロゴセラピーは、宗教レベルは扱わないという方針をつらぬいていましたから、宗教的(宗教ではない)価値のようである「存在価値」を価値の種類にはあげていませんが、 マインドフルネス自己洞察法では、「存在価値」も加えていいのではないかと思います。 自分は存在することが何かに(家族に、援助してくれる誰かに、絶対者に)許されている、それだけでも生きている意味、喜びがある、という価値を持ち最期まで生き抜いていく 人がいると思います。フランクルの著書に出てくる不可解な態度を見せる死の直前の人は、それのようです。フランクルという他者からは「態度」に見えるが、フランクルがいない時にも木と対話していたはずであり、本人は絶対との対話をして、その瞬間にも生きている喜こびを感じていたようです。常時の絶対者への態度のようです。たまに見にきてくれるフランクルとの態度は問題でなかったでしょう。 (⇒不思議な態度を見せた女性)
 死の不安におびえる人や死のまぎわだと思う人に、宗教的なものが精神衛生的な価値があるのであれば、そういう価値を周囲の医者や家族が否定してはいけないでしょう。どういう価値を持って生きるかは個人の自由です。 特に、この世を去ろうとしている人に、宗教的なことへの扉をふさぐ権利は医者にも家族にもないでしょう。最期に近い時こそ、本人の希望、本人の意志の自由にゆだねるべきなのでしょう。

★生きがい、生きる意味、価値の種類、創造価値、体験価値、態度価値、さらに存在価値
Posted by MF総研/大田 at 07:20 | 今ここに生きる | この記事のURL