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マインドフルライフとは [2014年01月03日(Fri)]

マインドフルライフとは

 1月13日、日本マインドフルライフ協会の拡大定例会で、私も発表させていただきます。  「マインドフルネス」の研究は多くの人が推進していかれるでしょうが、 「マインドフルライフ」も大変重要です。色々と恵まれていながら、マインドフルネスを知っていながら、それだけでいいのだろうかという問題意識があります。人生の意味・価値を持ちながら自殺においこまれている日本の人。 (⇒それほど無理な願いではないのに、ささやかな幸福がかなえられない。うつ病や不安障害が治らない。)
 家族の苦悩は?、老後は?、死の覚悟は? 感覚や身体の動きを観察する「マインドフルネス」(狭義?)で解決するのか・・・。それは、別の手法をさがすさ? それとも、なんとかなるさ? なんとかならないから、うつ病が治らず、60歳以上の自殺が多く、がん患者さんの告知後の心のケア、ターミナルケアもお粗末なのでは?

 13日は、いつもの定例会とは違って、多くの人が発表なさいます。
 私は、次のようなテーマで発表することになっています。
 「うつ病・不安障害を治すマインドフルネス」

 いよいよ近づいてきていますので、何をお話ししようかと考えましたら、うつ病・不安障害のマインド フルネスは、本を出版し、ブログ、ホームページでも書いているので、同じ繰り返しになると面白くな いな、と思われてきました。 今回は、「マインドフルライフ」を標榜する、日本マインドフルライフ協会の今後の方向を決めていく 大切な集会ですし、うつ病・不安障害については詳しく触れることをやめようと思います。副題をつけ て、副題を中心に発表しようと思います。「私のマインドフルライフとは」です。

 「うつ病・不安障害を治すマインドフルネス
 −私のマインドフルライフとは」

  「マインドフルライフ」を見据えたマインドフルネスを開発していきたいものと考えます。日本には、 道元、世阿弥、利休、芭蕉、宮沢賢治、西田幾多郎、鈴木大拙、多くの芸術家、襌僧などが実践し探求してきた、自他不二的な東洋哲学(西田哲学)、 鈴木大拙が「日本的霊性」といったものがあります。これを何とか、マインドフルネス的に、科学的に 記述できないものか、それができれば、「マインドフルライフ」といえそうだという予感がしています。発表時間が短いので、 私の内容は、 暫定的に次のような内容にしようかと、考えています。
    ☆「私のマインドフルライフ」とは、人限定的、時限定的・技法的・医療的な適用に限ることなく、全人的・全時的・生活的・ 全生涯的に用いられるマインドフルネス
    ☆これらをすべて含み得る包括的マインドフルネスを開発していくべき
    ☆『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』(佼成出版社)でご紹介したのは、うつ・不安障害を治す 、限定的マインドフルネス(=セラピー、医療、心理療法)で、意志的自己レベルで、鈴木大拙がいう 「日本的霊性」には全く届いていない。しかし、意志的自己のその奥に叡智的自己、人格的自己(日本的霊性)がある。
    ☆東洋哲学の本家である日本だから、欧米のマインドフルネスにはないもの、日本の独創的なもの になりそうな、マインドフルライフの研究を。
 マインドフルネスは、欧米の研究者が開発してくれましたので、あとは、スキルを持つ人の育成、応用適用でしょうが、「マインドフルライフ」はまだスタートしたばかりで、会員のみなさんが開発の研究途上です。多くの人が研 究開発に参加していただきたいですね。
Posted by MF総研/大田 at 06:50 | この記事のURL