虐待(8)虐待された人の傷は深く浅い心理療法では足りないのではないか [2013年12月21日(Sat)]
虐待(8)=虐待された人の傷は深く浅い心理療法では足りないのではないか意志作用よりも深い人格虐待された人は、人格を否定されたのである。人格は、感覚、思考、意志レベルの問題ではなく、 もっと深い自己存在の問題である。人生の意味、価値に向かって生きるようなレベルの問題ではいよ うに思う。自分が人格を否定されると、人格というものがわからず、わが子の人格を否定することにな るだろう。人格が傷ついた人は、自己とは何かという自己存在の問題にゆきつくだろう。西田哲学では、自己ということは 思考の内容となるような浅い知的自己から、思考の対象とならない意志的自己、叡智的自己、人格 的自己という具合に深くなっていく。世の中のために創造していく価値、体験する価値の問題では 解決せずに、自己存在、人格の否定と言うことで苦悩するかもしれない。 話しは変わるが、がんなどの死の不安は、自己存在、人格の消滅の苦悩といえるから、これも深い。実現価値の問題ではない。マインドフルネスも同じレベルではありえない。 (続く) 虐待
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