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虐待(1) [2013年12月15日(Sun)]
★宮城県石巻で、うつ・不安障害を治すマインドフルネス心理療法についての講演
 企画中です。被災された方でうつ病、不安障害を治したい方、援助したい方。虐待、がん患者さんの死の不安などにご関心のかたも。
ご参加の希望が多ければ、実現します。メールでご連絡ください。

虐待(1)

 =虐待防止学会に参加して

虐待防止の学会に参加してきました。
 発表時間が25分と短かったために、一般のうつ病、不安障害のことしかお話しできませんでしたので、虐待への応用は、この<ブログ>で補いたいと思います。虐待の背後に、うつ病や不安障害(特に自分自身がPTSD)がある母親が多いので、マインドフルネス心理療法が効果あるはずです。いきづらい人生を送った人に、虐待がやんでも、長い人生には他の人同様にさまざまな出来事がひかえています。

 その他「虐待」について感じることを、2,3書いてみたいと思います。

 学会に参加するために、電車の中で読む本を数百冊ある書庫の中から選んだのが、田宮虎彦の短編小説集の文庫本「足摺岬」でした。その中の「足摺岬」をもう一度読もうと思ったからです。自殺を思いとどまる男の物語だったはずでした。自殺防止のために、うつ病の治療援助の活動をしているから、10年ほど前にもう一度読んだのです。 この文庫本は、10年ほど前に買ったものです。これで、この小説を読むのは、3度目です。 はじめて読んだのは、中学校3年生の時でした。そして、今度読んで驚きました。

何と、幼い頃虐待された子どもが大人になった物語があった

 この文庫本には、短編小説の7編があったのですが、内容は全く忘れていました。 今度読んでみて、驚いたのです。父から虐待されていて大人になって老いてからもなお、父親から愛されなかった子どもが、大人になっても、老いても理想的な父親像を求めている小説「父という観念」が含まれていました。
 虐待についての本を選んだつもりではなかった、自殺を思いとどまる筋であった「足摺岬」。 なぜ、この時この本になったのかというと、つい最近ある人と、「足摺岬にいってみたい。小説では岬のそばの宿屋がでてくるが、モデルの宿があるのだろうか。」などと語ったからでした。そんなきっかけがあったので、電車の中でもう一度読もうと思って選んだのに、虐待防止の学会に参加する旅の途中で読みかえしてみたら、なんと、幼い頃虐待された男の物語が含まれていました。

(続く)
虐待
 =虐待防止の学会に参加して
虐待防止関連の記事
【田宮虎彦】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2809 
★小説『足摺岬』を書いた田宮虎彦が虐待をテーマの所説も
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2811 
★自殺を思いとどまる『足摺岬』の場合
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2813 
★田宮虎彦の小説『父という観念』
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2814 
★田宮虎彦の小説『童話』

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Posted by MF総研/大田 at 21:30 | 虐待防止・虐待予防 | この記事のURL