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災害後に多いPTSD [2013年07月03日(Wed)]

災害後に多いPTSD

 本のp15に災害後に多い「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」のことが書いてあります。 こちらに詳しい説明があります。  地震、津波、爆発、大きな事件、事故などに巻き込まれて、瀕死の目にあった 人が、その出来事が終わってから、精神的に苦しみ、身体にも症状が出て苦し むことがあります。直接の被害者ではなくて、救援にあたった人にも起きています 。東日本大震災の被災地の方々や救済活動をなさった消防、自衛隊の方々に増えているそうです。
 PTSDは、次のような症状があります。
    (A)本人が暴露された外傷体験と類似した体験からの回避や外傷体験そのもの の想起回避などの回避行動と
    (B)侵入的回想(フラッシュバック)、及び
    (C)再三の夢での外傷再体験、
 大変つらい病気です。薬物療法がある程度効果がありますが、 長引く人もいます。海馬や眼窩前頭葉皮質に傷ができている(萎縮)という報告 があり、こういう脳の部位が回復するような心理療法が必要になります。
 マインドフルネス心理療法(SIMT)でも、PTSD が軽くなっています。 次は、マインドフルネス心理療法(SIMT)を受けた人の経過です。  PTSDの人もマインドフルネスの自己洞察瞑想療法(SIMT)のセッション1から10までを実践すると1年くらいで軽くなるのです。 本では特に、p158,p169に詳しく書いてあります。うつ病と同様にセッション1から 順に課題を実行すると、前頭前野や海馬が回復して、自分のことをよくコントロー ルできるようになるのです。症状が軽くなります。
Posted by MF総研/大田 at 20:15 | 災害とストレス | この記事のURL