人間は唯一・一度的な存在 [2013年05月02日(Thu)]
人間は 唯一・一度的な存在=マインドフルネス自己洞察瞑想療法の構造(3)西田幾多郎は、次のようにいいます。
何かができるはず、苦しい人のために自分でできることがあるかもしれません。大きな ことはできないけれど、自分がそこへいくだけでも喜んでくれる人がいるかもしれません 。芸術、小説、講演、ボランティア活動、旅、見学など広く体験していきながら探すのです。 つらくても、無気力になろうとも、たった一度の人生、唯一の今の一瞬を、無為に棄て るか、この世に足跡を残すか、自分の自由意志による選択です。 つらい状況にあっても、生き生きと生きていく人がいます。環境がめぐまれているから ではありません。つらい状況です。それでも、たった一度の人生に、意味を見出して行動 したのです。 一瞬一瞬現れる現実は、無数の人間が自由に動いた結果で現れるので、自分の思いどお りにはなりません。必然と受容して、しかし、自分には自由意志があります。家族、社会 のために何かができます。新しい世界を作ります。家族をよくみて探すのです。外に出て さがすのです。自分ができることが無限にあるはずです。行動すると、無感動、無意味と思っていた見方が変わります。行動すると、うつ病は治ります 。生きる意味を見出せていない人は、さがすのです。外には無限の過去からの宝がありま す。きっと見つかります。みつかるまで行動するのです。絶望は自分ですることです。そ れを選択せず、どこまでもさがすのです。たった一度きり、唯一の自分ですから。 マインドフルネス心理療法の一種である自己洞察瞑想療法(SIMT)は、唯一・一度的なこの自己に、価値実現の行動をする力をほりおこします。人はみな、自らそのようにできる自由意志をもっています。 マインドフルネスの自己洞察瞑想療法(SIMT)の構造 |