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NHK「西田哲学」 [2013年01月22日(Tue)]

NHK「西田哲学」

 「日本人は何を考えてきたのか」第11回
近代を超えて
「西田幾多郎と京都学派」  1月20日(日)NHK Eテレビで、西田幾多郎やその弟子を紹介しました 。
 番組の最後近くで、西田哲学を今再びみつめなおそうとしている人々が いると紹介しました。ひとりが、南山大学のジェームズ・ハイジックさん 。アメリカ出身。「世界各地で西田哲学に対する関心が高まっている」そ うです。西田幾多郎と京都学派の著作が、9カ国語に翻訳されているとい う。
 「西田哲学は、哲学にとどまらない、幅広い分野に息づいています。彼 の理論は環境問題に広げて解釈できるし、金融や経済にも適用できます。 ・・・」
 西田哲学は、日本人が真剣に理解しようとせず放擲されているような状 況ですが、アメリカや翻訳されていく外国の人たちが評価しているようで す。よくある話です。すぐれた業績が当時の日本人には評価されず、後世 の人、外国の人によって評価される。日本人には、狭量、我利独断が多い 。それが、学問、医療、教育、産業などの発展を妨げる、被害者、患者の救済が遅れる。誠実な人を追放する。宮沢賢治もさかんにそれを指摘した。
 西田哲学はそういう人間には、自己本位の心理がさけられないことを自覚して徹底的に批判すべきこと、人も組 織も創造的世界の創造的要素であることを自覚して、世界の立場に立つべきこ とを哲学的に説明した。
 マインドフルネスの自己洞察瞑想療法(SIMT)も、西田哲学を理論的背景 にしている。 西田哲学は、臨床心理学にも応用できる。 今、まとめて、本にしようとしているのは、そのほんの浅い 部分で、意志的自己の自己に成長することで、うつ病、不安障害を治す浅いものにすぎない。ハイ ジックさんのいうのは、もっと深い自己、叡智的自己、行為的自己を超えて、自己を没した世界の立場。自己、自組織、自国など一つの立場に立たず、絶 対無、真に世界の立場に立つ創造的世界の創造的要素の立場。

西田哲学の臨床心理学への応用は開始したばかり

 臨床心理学でも、 絶対無の立場は、人格的自己の立場を応用した深い臨床心理学を構築できる可能性がある。これは、教育やビジネス現場における個人の尊重、 虐待や犯罪の被害者、パ ーソナリティ障害、がん患者の死の覚悟、犯罪更生など深い心理的苦悩までも解決支援がで きるかもしれない。欧米のマインドフルネスは、まだ西田哲学を参照して いないが、学として論理的に説明するために、おそらく欧米のマインドフ ルネス心理学者も、西田哲学を参照する時が来ると思う。マインドフルネス心理学には、宗教的立場以前と宗教的立場まである。心理学が学として、心理士や医師・看護師が理解し習得していくためには、宗教的な飛躍やあいまいさを排除していくために、論理的に説明するために、欧米のマインドフルネス心理学も西田哲学を参照するようになるであろう。私の推測である。欧米のマインドフルネスのテキスト(説明、言葉)には、まだ、飛躍した宗教的境地に似た部分があるために、わかりにくい(=論理的に理解したい心理士、医師などには理解しにくい)ところがあるからである。
Posted by MF総研/大田 at 08:43 | マインドフルネス心理療法 | この記事のURL