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ある日の「心の健康体操」 [2012年11月23日(Fri)]

心の健康体操(11月24日)
 =デフォルト・モード・ネットワークと瞑想の理解、その実践

 毎月1回、自己洞察法の理論的な学習と自己洞察瞑想の実践を行っています。 24日は、デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)の学習の4回目です。 認知症やうつ病になると、DMNの部位の機能が低下します。背内側前頭前野、海馬、後 部帯状回などの機能低下です。安静時に活性化する部位です。また、活動中に活性化 するのが背外側前頭前野や前部帯状回などです。認知症、うつ病になると、この仕事 のネットワークの機能も低下します。
 自己洞察瞑想療法は、うつ病が治りますので、自己洞察瞑想により、この2つのネ ットワークを活性化すると思われますので、病気が回復し、予防にもなるのだと思わ れます。このことは、脳画像装置を使える研究者の方に確認していただきたいと思い ます。
 しかし、2つのネットワーク領域の活性化は、簡単ではなくて、半年から1,2年 かかります。病気が治ってからも、さらに数年、数十年と継続できます。脳の回路の ことですから、やればやるほど発達するでしょう。
 24日は、このDMNと背外側前頭前野の学習と、それを現実に動かす瞑想を意識して 実行します。公案や呼吸に注意を集中する集中型の瞑想ではなく、心の作用、自己自 身の洞察の瞑想です。宗教レベル以前の、家庭や職場、地域・施設の居住場所で健康 な心で社会生活を営む基本的な心の使い方の研究、実践です。静かに坐っている時だ け、瞑想し冷静でおられても、社会生活で活用できなければ、問題は解決しません。 私たちは、出離的存在ではなくて、社会内的存在、社会を作っていく存在です。
 子どもから大人、高齢者に至るまで、死ぬ瞬間まで、社会の中で、生き生きと働き 、社会の一員として社会に参画して、悔いのない人生を送りたい。心の健康体操の目 標です。うつ病、認知症の予防、自殺予防のプログラムでもあり、自己実現、自己成長の基礎でもあります。
Posted by MF総研/大田 at 14:22 | 自殺防止対策 | この記事のURL