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社会的生命と生きていく心のスキル [2012年08月17日(Fri)]

社会的生命と生きていく心のスキル

 人は、いくつかの場所(家庭、学校、職場、職場の取引関係者を含む世界、趣味などのグループ、病院、施設など総じて社会、環境、世界)の中で生きています。 それぞれの場所、環境の中で行動しているので、その環境を自分の行動によって新たに作っていきます。 環境を建設的に作っていく存在でありたいという願いを持つのが人間に本質的なのでしょう 。社会的生命なのでしょう。人はそれぞれ個性的ですので、自分の貢献したい(環境を創造)方法(=行為、技術)も違います。 自分が重要と考える環境で、自分のできる行為によって貢献できないと苦しみます。 うつ病や不安障害は、自分が期待する場所で、自分の能力で建設的な行為ができなくなったと苦しむことである と言えます。人がいくつかの場所で自分の個性的な行為で環境を作って生きていくためには、3種のスキルが必 要です。
  • 1)国民として必要とされる一般的知識(義務教育でなされる)
  • 2)それぞれ希望して進んでいく場所で必要とされる職業的知識・技能
  • 3)どこで生きるとしても思いどおりでないことが起きる (無数の人が、その夢と希望によって行動するから何か起きるか予測がつかない) のが現実であるから、 生き抜いていくための心のスキル
 1)と2)は、よく教育されてきましたが、3)は教育されてきませんでした。し かし、 これも大切なスキルです。これが十分でないと、自分が生き抜いていきたい場所に行けなくなり ます。うつ病や不安障害は、自分がそこで活躍したいと願う場所に行けなくなっていること を苦しみます。生きていく場所はいくつかありますが、 たいていの場合、家庭はどこよりも生きやすい場所です。普通は家族が自分の生きや すい環境を作ってくれています。ここで守られている間に、2および3)のスキルを 獲得して、家庭以外の社会で活躍していくことで満足できます。(家庭が生きにくい場になっている人もいます)
 人は、そういう社会的生命です。うつ病や不安障害は、3)のスキルの不足によって 起きることが多いようです(環境が苛酷すぎる場合は除きますが)。そのような心のス キルを持っていれば、発症しにくいのですが、これまでは、社会に出る前には、教育 されていませんでした。そこが問題です。
 自殺防止のためには、うつ病、不安障害の予防が大切で、そのためには、 社会に出る前の「心の健康教育」が大切だと思います。社会に出る前にしなかった人は社会 教育として、いつでも実施するのがいいと思います。 発症してしまうとつらいです。本当は、そこで生きて貢献したい場から退去しなければならなくなりますから。
【目次】社会的生命と生きていく心のスキル
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
Posted by MF総研/大田 at 19:19 | 自殺防止対策 | この記事のURL