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PTSDの人ほど脳が萎縮 [2012年06月11日(Mon)]

PTSDの人ほど脳が萎縮

 =東北大による調査

 被災した学生の脳は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の傾向のある 人ほど、脳が萎縮していた。 東北大による調査でわかった。萎縮していたのは、「前帯状皮質」と 「眼窩前頭葉皮質」であるという。
 「眼窩前頭葉皮質」は、感情の制御や恐怖の記憶を消す働きに関わるという。 こういうことが確認されたのは、始めてという。
 「前帯状皮質」は、トラウマの記憶と消去に関わる。
 従来、PTSDの人は、海馬が萎縮しているという報告があった。それ が、外傷前からあったのか、外傷によって萎縮したのかどうか定説になっていない。
 今回の調査では、眼窩前頭葉皮質が外傷によって萎縮したことが確 認された。「前帯状皮質」も小さい。うつ病は、背外側前頭前野が萎 縮しているようだ。
 うつ病も、PTSDも、心理的なストレスによって脳に障害をひきおこ して発症しているようだ。改善するためには、そういう脳の障害が神経生 理学的に回復しなければならないことを示唆している。薬物療法でも 、心理療法でも、そういう強力な回復をもたらすものでなければなら ないだろう。
 マインドフルネス心理療法の自己洞察瞑想療法(SIMT)でも、PTSDが 回復する。そのトレーニング法は、呼吸法を中核として、意志作用を繰り返し訓練するのである が、不快な症状や感情については、それが起きても、衝動的な行動、 思考に移らず、そのまま観察する、従って行動を抑制している訓練をする。 それが、背外側前頭前野の部分を使うことで、うつ病が回復すると推 測している。しかし、眼窩前頭葉皮質の部分も反復使用するのかもし れない。自己洞察瞑想療法(SIMT)のそういう効果についての研究をし たいものである。装置がないからできない。
 「前帯状皮質」がマインドフルネス心理療法の訓練で回復するのは 、不快な意識現象を観察する訓練が、 「前帯状皮質」に刻まれたトラウマに、危険ではないという新しい記 憶が刷り込まれることで、PTSDが回復すると思われる。また、マインドフルネスSIMTは、対人関係におきる本音の洞察を繰り返すので、眼窩前頭皮質を活性化するのだと思われる。
 非定型うつ病には、PTSDの症状に似た「悪夢」や「フラッシュバック 」がある。訓練を重ねるうちに、そうした症状が軽くなる。
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Posted by MF総研/大田 at 21:59 | 災害とストレス | この記事のURL