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襌的マインドフルネス、念仏的マインドフルネス [2012年05月18日(Fri)]

<連続記事>日本にあったマインドフル ネス(5)
 =鎌倉時代に自覚された
 =超越的アクセプタンスと超越的 マインドフルネス
 =その後長く日本文化の根底に流れた
 =明治以 後現代もなお芸術で表現する人が現れる

 マインドフルネス、アクセプタ ンス(M&A)は、東洋にあったものを利用したのだと欧米のマ インドフルネスを推進する人たち は言います。
 特に、日本のものが独自性があり、インド仏教、中 国仏教とは違う(鈴木大拙)というのです。

襌的マインドフルネス、念仏的マインドフルネスで自殺防止に

  この 前の記事 に次のようなことを述べました。
     「僧侶の方は、自己洞察瞑想療法(SIMT)をすぐに理解なさると思う。 坐禅の 実践もなさっておられるので、短期間でSIMTを会得できるはずです。 坐禅をなさ っておられるので、理論は集中講座で学習できますので、一般の人のうつ病な どの支援活動に用いていただけたら嬉しいです。県に一つのお寺ででも、襌を 活用したマインドフルネス心理療法を受けられるお寺ができることを希望しま す。 」
 鈴木大拙の「日本的霊性」により、襌と念仏の教えを理解できます。 他の仏教宗派にも、マインドフルネス、アクセプタンス(M&A)の要素があるかもし れませんが、よくしりません。そこで、襌と念仏だけ触れます。
 襌にも、念仏にも、つらいことをそのままにして受け入れる教え(アクセプタンスの側面) と 、つらいことがあろうとも、坐禅や念仏などによって(自己中心の意識を観察)して新しい生き方に気づく教え(マインドフルネス の側面)があるはずです。 開祖(道元禅師や親鸞上人、法然上人)の教えから、M&Aの要素を抽出して、定型化、体系化すれば、心理療法にな るはずです。
 マインドフルネスとアクセプタンスの実践で、うつ病などが改善 することが確認されています。坐禅のコツと念仏のコツを繰り返し、お話しなさり、実習支援な されば、うつ病の症状が軽くなる人が出てくるはずです。そうした経験を積み重ねて、効果的 なマインドフルネス心理療法にしていけばいいと思います。
 心理療法の範囲ならば、教えの深いものでなくてもいいのです。西田哲学な らば、意志的自己レベルでいいのです。現代よりも、生きることがつらかった鎌倉時代の人ちたが救済された教えですから、襌とか念仏の教えの中で、苦 悩の解決になるような実践的な言葉があるのではないでしょうか。ちょっと変 わった坐禅会、念仏会を毎月1,2回行うのですが、薬物療法などで治り難いみなさんが救われます。
 仏教の教団は誠実なことで知られており、地域社会にとけこんでいます。 寺院の一部で、襌的マインドフルネス、念仏的マインドフルネスを提供できれ ば、うつ病の改善、自殺防止に大きな貢献をすると思います。 そういうサービスをする寺院に檀家信者が集まることを願います。開祖の純粋 の教えからは、いくらか離れていても、一般の人(「衆生」といいましたか)の 救済支援になるのですから、少しの逸脱を開祖も受け入れて(アクセプタンス )くださるのではないでしょうか。
 自殺が毎年3万人以上という異常事態が10年以上続いていますから、色々な人材がとりくまない と、尊い生命が失われていきます。仏教への期待が大きいと思います。 欧米の人でさえ、日本の仏教に期待しているのです。
 最近、状況が厳しいものですから、日本でも、仏教、精神的なことに、国民の関心が高まっているようです。仏教に好感を持つ国民も多いです。そういう方は、仏教的マインドフルネスが向いています。
 私は、宗教用語がまずいという公的場所で行いますが、根底のものは、仏教も、欧米のマインドフルネスも、私どもの手法も親戚関係です。やはり改善すると思います。一般の市民の幸福のために、共に推進して参りたいと思います。 違う意見のものも排除せず、包みこんで、クライエントの方にとって有用なものを提供していくことを第一とするリネハンの弁証法的な考えもあります。大切なことは、私たちがお世話になっている社会ですから。日本(世界、社会)のなかに、自分も自分の組織もあるのですから、その環境全体が不幸になれば、その中に生きる自己もつらくなります。
Posted by MF総研/大田 at 12:48 | マインドフルネス心理療法 | この記事のURL