青年期からうつ病、自殺に向かう兆候 [2012年02月14日(Tue)]
青年期からうつ病、自殺に向かう兆候=これを変えることができる前の記事でこう述べました。
精神障害(うつ病、不安障害)の定義の中には、「著しい苦痛、または社会的、職業的、または 他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。」(DSM-W-TR)という条件がついている ものが多いです。未成年の間は、社会的、職業的な役割を求められないために、こうした「障害」 とは認めないのですが、青年になったら、「障害」という定義に入り、本人も苦悩するようになる のが一般です。つまり、人間は社会的な生き物です。社会と孤立して一人で生きていくことができ ません。西田幾多郎は、人は「創造的世界の創造的要素」といったのです。世界、社会において役 割を果たすことで世界の創造的活動の一角をになっています。青年期以降になって、社会の役割を果たせない(創造的要素になれないという苦悩)と思うことが苦痛になります。うつ病の」症状が出て職場に行けず、不安障害で社会活動を回避逃避して苦しみます。長引くと30代、40代になって苦悩はいよいよ大きくなります。 自殺予防学の権威、シュナイドマンという人がこんなことを言っています。
「精神療法家は、患者が極度の焦燥感、苦悩、苦痛、威嚇といった出来事を以前にも経験したこ とがなかったかを検討し、心理的痛みに耐える能力や、人生で問題から逃避するパターンはどのよ うなものであったかを見きわめる必要がある。」 こちらの記事=自殺に共通する一貫性は、人生全般にわたる対処のパターンである 大人、親もそういうことを理解しておいて、わが子を将来、自殺に追い込むような道に乗せてし まわないようにすることが大切なのです。 有名な大学、有名な企業に就職するための、学力、職業的技術(スキル)の勉強も大切ですが、うつ病や不安障害 、自殺への一貫した傾向を持たないような心のスキルも極めて大切です。私も危ないところでした 。学歴、企業でのスキルがあったのに、うつ病になってしまって、社会の支援を得られなければ今 の私はありません。小学生のころ、瀕死の病気になったために、不安過敏、あがり、回避の強い人間となりました。そのためか、40歳でうつ病に。でも、この心理療法の源流となる実践で変わりました。病的な不安は相当長期間真剣にやれば、変わることができます。 こういうことがわかっているのですから、青年期に生涯みまわれるストレスに対処できる心のス キルの訓練をしておくべきだと思います。親がこういう心のことを知らずに、わが子を脆弱な心に してしまうこともあります。これまでは、必要性を認識しても、有効な予防理論、予防実践がわかりにくかったと 思いますが、マインドフルネス心理療法はかなりわかりやすいと思います。 マインドフルネスの心理スキル(役割行動をする)と、アクセプタンスの心理スキル(不快事象が 起きても逃避回避しない)の向上により、意志作用、ワーキングメモリの機能向上の訓練にあたり ますから。学校教育や家庭の教育にとりいれられるべきでしょう。 自殺が多いのだから、国や県が本気で取り組むべきです。 心の病気の人に、復帰プログラムとして、 職業訓練は行われますが、うつ病、不安障害を治す心の訓練がないですね。 学校でマインドフルネスをとりいれようと研究なさっている方がおられるようですから、期待したいです。全国展開は、はるかな先でしょうが。 |


