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助かった命がなぜ(13) [2011年12月16日(Fri)]

NHKスペシャル 東日本大震災
 =助かった命がなぜ(13)

子どもの不登校が増加

   東日本大震災の被災地の児童生徒に不登校が増えているという。12月12日のNHKニュースウオッ チ9(午後9時30分)で報道されました。以前、不登校でなかった子が120人ほど不登校になっ たという。
 一人の生徒のケースを詳細に伝えていた。心臓の動悸、息苦しい、眠れないと訴えていた。 パニックの発作のようだ。
 子どもが不登校にある原因として、家庭環境の変化、それによって、親が心理的ストレスをかかえ ていて、子どもの心をささえきれない。 保護者の不安、精神的なことが、子どもに影響しているという。 こんな様子を報道した。
 震災でなくても、親の影響によって、子どもがうつ病や不安障害になりやすい心を作ってしまう傾 向がある。子どもは親の様子、親の機嫌をうかがい、不安過敏になっていく。そして、少し大きな心 理的ストレスのある出来事によって、学校に行けなくなったり、(就職した青年が)仕事に行けなく なってしまう。

学校でマインドフルネスの教育を

 震災被害者の子どもの心のケアも重要な課題です。呼吸法を中心として、心の動きを観察して、う つや不安を深めていかないような教育もためしていただきたいと思う。小中学の 子どもの場合、あまり深いことではなくて、呼吸法と簡単な心の観察で、うつや不安障害の深刻化を かなり予防できそうな気がする。
 マインドフルネス心理療法で治る経過をみていると、呼吸法の課題の実践が、前頭前野から帯状回のワーキングメモリ(作 業記憶)の部位の活性化が、感情(扁桃体)が起きても、回避逃避しない態度をとる反応が成長する ようである。この課題は予防的にも実行できるので、高校、大学になる頃には、マインドフルネス、 アクセプタンスの実践をきちんとやって、 将来のうつ病、不安障害などの発症を予防する教育を提供できないものだろうか。 学校の先生やスクールカウンセラー、他の人材によるボランティアなどでできないのだろうか。

NHK スペシャル 助かった命がなぜ NHKの放送を見て提案 被災地の心のケア
Posted by MF総研/大田 at 19:59 | 災害とストレス | この記事のURL