助かった命がなぜ(9) [2011年12月08日(Thu)]
NHKスペシャル 東日本大震災
=助かった命がなぜ(9)
やはり生活不活発病の兆候が
これまでの大地震の被災された地区の方は生活行動が不活発になる傾向があることが報告されていました。
集まる場所、仕事の場所(農場)、娯楽の場所などが失われ、心がおちこみがち、そして雪や寒さのため出かけなくなり、身体を動かさないと、高齢者は生活不活発病になりやすい。
内臓などの病気ではないが、足が動きにくくなり、要介護状態になっていく。
生活不活発病は、災害による生活環境の変化をきっかけに、それまで自立した生活をしていた高齢者が介助を必要とする状態になることをいいます。
やはり、今回もそういう傾向があることが報道されました。
asahi.com
=足腰弱る被災のお年寄り 南三陸町の3千人分析
■ 元気だった人でも1〜3割が訴え ■
震災前は介護保険の認定を受けていない元気な高齢者(非要介護認定高齢者)で、震災後に歩けなくなったり、歩きにくくなったりして回復していない人の割合は、町内の仮設住宅で30%、町外の仮設で29%だという。
原因は、「家の外ですることがない」「家の中ですることがない」「外出の機会が減った」の回答が多かったという。
南三陸町の佐藤仁町長のお話が掲載されている。「被災者には、罪悪感のような気持ちを抱き、避難生活でぐっと老け込む人が少なくない。単に筋力を回復するだけでなく、以前のようなリズムで、生きがいをもって暮らせるようにする内面的な支援が必要だ。南三陸だけの話ではない。被災地のどこの自治体でも大事な話だと思う」。
役所のスタッフは本来の役割に忙殺されて、生活不活発病、介護予防のケアをする余裕がないだろう。地元の有志のかたが、音頭をとって、健康体操をできないものだろうか。
対策がわかっている。声をかけて、集まって、軽い運動などをするのがいい。
被災地では、生活不活発病や介護予防に効果があるようなプログラムを多くすること、回数を多くする(できれば、毎日)のがいいと思います。
(続)
NHK スペシャル 助かった命がなぜ
NHKの放送を見て提案
被災地の心のケア
|
|
Posted by
MF総研/大田
at 06:19
|
災害とストレス
|
この記事のURL