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死にたくなったらうつ病ですから信頼できる人に相談してください [2011年05月14日(Sat)]
マインドフルネス心理療法の本
うつ病や不安障害などを治すための新しい心理療法が開発されました。 それを紹介した本です。本で紹介した課題を実践すると治ります。
毎日、少しずつ実践して、脳内に生じていた変調に変化をおこして症状が軽くなるのです。

死にたくなったらうつ病ですから信頼できる人に相談してください

 どのようなことでも長く悩み続けるとうつ病になります。若い人は統合失調症に なることもあります。悩み過ぎないでください。
  • 解決策が出てこないつらい内容の思考は害になります。⇒うつ病になる。解決策はみつからない。
  • 解決策を考えるけれども解決策が思いつかずに不安がつのり、苦しくなる場合、そのこ とについては、考えることをストップして、従来どおりの日常生活を続ける。時期 を待つ。(考えることをストップするのは「つらいのにつらくないと否定する否認 」ではありません。事実を認識し受け入れて建設的なことをしていくのです)
  • その人のことを考えないのは、その人に悪い気がする。自責感がある?
    そうでしょうか。考えても自分がうつ病になっていくと、その人のためにもしてあ げられなくなります。⇒何かをしてげらない。おまけにうつ病になる。
     ただ、つらいことを考える、不安なことばかりを考えるのではなく、人のために何 をしてあげられるか考えて行動する、自分のしたいことをする。
  • 何をすればいいか思いつかないで苦しい場合、 信頼できる人や、カウンセラーや相談機関に相談する。市役所などの相談室にいく。 プライバシーは守ってくれます。
  • そういうこともできない位、元気がないならば、家族や親戚、知人に同行して もらう。 うつ病からの回復の助言は、私どものような心理療法のカウンセラーですが、 生活のこと、進路のこと、法律がかかわることなどは、臨床心理士や市役所の相談窓口で相談 して、適切なところを紹介してもらうといいです。
  • 仕事や恋愛で失敗した、うまくいかない、もうだめだ、相談してもだめだ、と いう思いで苦しい場合にも、うつ病を深めるのですが、人生にはだめということは ないようです。つらいことを何度も乗り越えていけるのです。恥、外聞、プライ ドなどは、しばらく脇において、家族、親戚、友人、信頼できる人に相談する。やりなおしができます。
     そういう時こそ、しばらくその思いを脇において日常生活を送ってみる、相談す ることをしてみるべきです。自分ひとりではどうしようもないと思っても、ほかの 人が考えると別な道があるものです。特に、死にたくなった時には、うつ病になっていますから、判断力が違っています。
  • うつ病を乗り越えていく心は、認知行動療法、マインドフルネス心理療法で回復させる ことができます。これは、メンタルな問題です。仕事、生活のことは、信頼できる人に相 談して、対策を考えて実行していく。

相談される人、悩みをかかえた人が身近にいる人

  • 逆に、家族、恋人、知人、友人から相談された場合とか、悩んでいる様子を知 った場合、自分ではいい対策が思いつかない場合、いい加減ななぐさめで終りにし てはいけません。誰かに相談してください。うつ病でない健康な心の「相談された 人」が、適切な相談者をさがすべきです。本人がうつ病になっているならば、 適切な人を自力ではさがせないことがあります。
  • うつ病かもしれないのに見抜くことができないと、相談されたのに悲劇になりかね ません。相談されなくても、悩んでいそうであれば、「大丈夫」といわれて、それ で見守るのでは、遅い場合があります。うつ病についてよく理解しておいて(すべ ての人が勉強したほうがいい)、やさしく、しかし、かなり深くはいっていくほうがいい。本音をききだすべきです。死にたいという思いがあるのではないかと。信頼してく れるあなたなのだから。死にたい思いがあるのは、うつ病です。うつ病は治療すれば治る。治してから、新しい生き方をさがしていけばいい。うつ病が治れば、できることがある。
  • 「(何とか生きていくから)大丈夫」というのではなく、
    「(もう何をしてもだめ、死ぬと楽になれそうだから) 大丈夫」とか
    「(終りにするから)大丈夫」 ということかもしれません。
     深くさぐらないと死ぬことを打ちあけないことがあります。信頼していないわけ ではないのです。愛していないわけではないのです。信頼とか愛情とか、常識レベ ルではありません。うつ病とは、そういうふうにつらい心になってしまう脳神経の 病気です。あまくみてはいけません。最終的には、家族、親戚、知人など身近な人 が救えます。そういう人が、カウンセラーや相談員とコンタクトしながら、いっし ょに解決策を考え、生きていくことをささえるのです。相談される人、家族も、う つ病について勉強してください。本も多数出版されています。
  • 死にたいという気持ちがあるのは、うつ病です。不安症、身体の病気のある人 でも、死にたくなったら、うつ病の併発の可能性があります。うつ病は、薬物療法、心理療法を受けて、軽くなってから、やりなおしていけます。

Posted by MF総研/大田 at 06:08 | 自殺防止対策 | この記事のURL