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(7)受容の心のスキル向上の呼吸法 [2011年04月01日(Fri)]

被災者の心のケア、心の病気の予防のためのマインドフルネス心理療法

 (7)受容の心のスキル向上の呼吸法

 心の病気を予防するために、心の作用を観察します。呼吸法の中で練習して、他 のすべての時間(運動、仕事、人との会話、1人でいる時)に及ぼしていきます。
 状況と時間が許されるならば、いつでも、どこでも、呼吸法による心の洞察を始 めます。30秒でも、5分でも行います。 目覚めたとき横たわったままで、 特に行動しないでいる時、待っている時、テレビを見ている時など、できるならば 行ないます。
 一瞬は短い時間です、次々に移りゆくので、心の内容も次々と移りゆきます。一 つの瞬間には、下記の内の一つか2つしか観察できず、次の瞬間に別のことを気づ く、観察するという様子になるでしょう。もちろん、全部せずに、一部だけの実行 でもかまいません。
 以下のように行います。

【洞察を深めるG】呼吸法の中で自分の心を洞察する
@自分の心の洞察を行おうという意欲を起します。はく息を少し長くしながら、以下 のように心を観察します。
A考えている、考えていないの観察をします。考えていることを知りながら思考し 続けることもあります。あるいは、思考が渦巻くのを知っているが止められないと いう状況もあります。観察してください。 簡単に行う自己洞察は、(呼吸法を実施しなくても)この思考のチェックだけでも よろしいです。
B深く心の観察をしようという意図を起します。 逆に、意志的、意図的な観察欲求(志向)が起こらずに、何かCDの刺激を感じて 、そのために自己洞察をするつもりになるという順序になることもあるでしょう。 Dに気づかされて@の意欲を起し、@AD以下を行うということもあるでしょう。
C心にあるものDに気づく。
D呼吸、見る、聞く、考え、想起(思い出す)、感情(怒り、不安など)、身体反 応、症状、衝動的欲求、決意などに気づかされる、または意図的に観察してわかる 。
E内容(対象)と作用を観察して作用Dに名前づけする。 内容(対象)は変化するが、作用は不変だが作用は意識されないこともあることを 観察します。
観察の時、感情が起きていれば、できれば嫌悪、善悪などの自分の基準(本音)で評価したためであると理解して、おさえつけず、逃げずに観察します。冷静にGの本音を観察します。
Fその心理現象が起きたのは、何か先行刺激があるかどうか観察します。心理現象 の連鎖を知り、次回から参考にするためです。 何か考えたら、その内容によって、感情(怒り、不安、落ち込み、悲しみなど)が 起きるのがわかることがあります。 思考→感情です。2者の関係を観察します。
 また、ある行動への欲求が起きた時には、それをしたらどうなるか、つらい結果 (価値崩壊)か、好ましい結果(価値実現)になるか、後続行動の結果を推測しま す。心の病気になったり、対人関係が悪化したりする価値崩壊の反応パターンを繰 り返さないためです。
G心の作用によって種々の対象が現われますが、その時に本音(嫌悪、回避したい 、執着、批判、など)がわかれば、 観察します。たとえば、人の言葉、態度に「嫌だな」という気持ちが起きている。 当面、気づくだけでいいです。
H考えが回転することに気がついたら、止められるかどうか試してみます。 呼吸とか、見える物、音などに強く意識を向けてみます。 思考が止まっても、止まらなくても、並行して、呼吸法を続けてみます。 つまり考えながら、呼吸法も行っている状態です。
考える内容にだけとらわれていて、考え続けていると、衝動的思考・行動の状態です。 「考えてしまう。考えている。」と考えていることを自覚します。時々でもいいですから、 考える「作用」に意識を向けることを続けます。これは、意志作用です。思考作用ではなく、思考、感情などを観察する意志作用です。
Iこうして呼吸法をしながら、現われる現実を把握します。何をなすべきかの行動を迫られている自己における今ここの現実、他の人と異なる自己洞察法にとって唯一・一度きりのこととして現実を把握しながら、今は、意志的行動として、呼吸法を続けます。今ここの瞬間は、次々に現われますので、すぐに意志的行動に移れるようにめざめています。

 このようにして30秒でも5分でも、呼吸法を行います。これをたくさん行うと 、心の病気になりにくい心になります。そのわけは別に書きます。
 日常生活の行動中にも、この心の使い方が瞬時に応用できるようになるのです。 脳神経生理学的な意義もあります。

日常生活の行動中にも

 呼吸法で練習して、行動中にも、自分の心を観察して、みだりに、つらい思考に長く留まらずに、生きがい、価値のための何かの行動をするのがいいです。動いていない時には、心の動きを観察しながら、呼吸法をするのがいいです。


(続く)
  • <目次>被災者の心のケア、心の病気の予防のためのマインドフルネス心理療法
  • 参考記事
  • Posted by MF総研/大田 at 18:16 | 災害とストレス | この記事のURL