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北陸で開催・パニック障害 [2010年12月10日(Fri)]

北陸で開催・パニック障害

 マインドフルネス心理療法(自己洞察瞑想療法)の実習プログラムを 金沢で開催すると、うつ病、非定型うつ病、不安障害のかたがご参加できるので すが、福井、富山のパニック障害のかたは電車に乗ることができない人は、参加 したくてもできませんね。 自動車を運転(ご本人かご家族)して金沢でのプログラムに参加できるかたは問 題ないですね。しかし、電車にも、自動車にも乗れない(「途中に橋がある、ト ンネル、渋滞があるかも」と広場恐怖のひどい)方は、金沢には行けないかもし れません。
 カウンセラーの方がどこにおられるかは、パニック障害の方には重大な問題な のです。予期不安、広場恐怖のあるパニック障害を治療できるカウンセラーは、 歩いていける距離か、自動車で行けるにしても近いところでなければなりません 。電車事故による心的外傷後ストレス障害(PTSD)で、電車に乗れなくなった方も同様です。パニック障害や PTSDで苦しむ方のためにも、地元に認知行動療法やマインドフルネス心理療法の カウンセラーの育成が望まれます。PTSDには他の心理療法もあるようです。

がん患者さんのうつ病

 病院に入院しておられるがん患者さん、介護状態の方のうつ病の心理療法も、病院や自宅への出張カウンセリングをするのに、やはり、近くのカウンセラーがいいです。うつ病が多様な領域で起っているのですから、心理療法が全部の県、主要都市に普及されるべきです。

再虐待

 9日、NHK総合テレビで、再虐待が多いということを報道しました。虐待された子を児童保護施設などに保護した後、保護者がもう虐待しないとの約束をして子どもを返すと、再び虐待される事案が多いということです。保護者が感情、怒り、暴力行為をコントロールできないのですから、やはり、保護者の怒りのコントロールスキルの向上というサービスを提供すべきものと思います。不安、抑うつ、怒りなど感情系は、理屈でしずまるのは短期間、一時的なもので、恒久的な改善には一定期間のトレーニングが必要な場合が多いです。不安、抑うつ、悲しみは自己批判に向かいますが、怒りは他者批判、他者攻撃に向かうことが多いです。 後者は、児童虐待、学校生徒のいじめ、パートナーへの暴力(DV)、介護現場での高齢者虐待など社会問題になっています。
 現代の日本は、メンタルなことが原因となる社会問題が多いです。
Posted by MF総研/大田 at 20:58 | 私たちの心理療法 | この記事のURL