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生か死かを迫る・西田哲学 [2010年11月16日(Tue)]
マインドフルネス心理療法と西田哲学

生死を迫る

 世界とは我々に向かっていつも、生死を問うものである。 私たちは、常に生か死かを迫られている。明日はどうなるかわからない、一瞬先はどうなるかかわからない。後で検討しようなどということは許されない絶対現在にたたされています。だからこそ、一瞬の後に悲劇が起きてしまいます。
 西田幾多郎は次のように言っています。難解な語を除きます。論文『絶対矛 盾的自己同一』(頁は、大東出版社「西田哲学を読む」3)からです。
     「我々の行為的自己に対して真に直接に与えられたものというのは、厳粛な る課題として客観的に我々に臨んで来るものでなければならない。 現実とは我々を包み、我々を圧し来るものでなければならない。・・・
    我々の自己に対して、なんじこれを為すかしからざれば死かと問うものでなけ ればならない。・・・行為的直観的に我々に臨む世界は我々に生死を迫るもの である。」(102頁)

     「世界とは我々に向かって生死を問うものでなければならない。」(119頁)

     「個物はいつも絶対矛盾的自己同一すなわち自己の生死を問うものに対する 。」(121頁)

     「真の絶対として我々に臨むものは、論理的に考えられた絶対ではなく、 現実に我々の生死を問うものでなければならない。」(127頁)
 自己はまことに、生か死かのがけっぷちに立っています。心の病気の人、がん の人、そういう多くの人が生か死かの現実に臨んでいます。本当は、すべての人がそうなのに、直視していないだけなのかもしれません。すべての人が迫られているというのです。

自己洞察瞑想法のシンボルマーク

 自己洞察瞑想法(マインドフルネス心理療法の一種)のシンボルマークをご 紹介します。


 これは、次の図「2つの反応パターン」を象徴したものです。

2つの「反応パターン」

(A)「崩壊への反応パターン」

 図の「価値崩壊の行動」は、心の病気や非行犯罪の発症生起、維持(治らな い)の「崩壊への反応パターン」を示したものです。
種々の心の病気があります。種々の事件・犯罪が起きます。殺人事件、経済犯 罪事件も図に、含まれます。
 人は、感情(怒り、不安、不快など)や欲望(金、名誉、性など)によって 影響されて、何かの行動をとろうと判断して選択して、実際行動に移ります。 依存になる行動、回避、強迫、自傷行為、暴力行為、いじめ行為、犯罪行為な どがあります。

(B)「価値実現への反応パターン」

 一方、犯罪をおかさない可能性、治る可能性、向上の可能性のあることも、 この図の「価値・願いへの行動」が示しています。
 人は、瞬間瞬間、選択して生きています。選択の連続です。苦悩か価値か、 生か死かの岐路に立っています。油断すると、誰でも、苦悩の道を選択してし まいます。そうならないように、「価値あるもの、願いの方向になるもの」に 、自分のいのちを全力でそそぐ 。
 かけがえのない、一回きりの、貴重ないのちだから、大切にしたい。家族にとって 、大切ないのちです。 絶望しないで、どこまでも、生への道をさがす方策を、国をあげてさがしていくべきなのです 。
◆講演会、11月27日、『うつ病を治し自殺防止』
 (西田哲学を応用した心理療法)

石川県かほく市、西田幾多郎記念哲学館で。
→FMかほくHPまたは、 研究所のHP
自己洞察瞑想療法は、うつ病、非定型うつ病、パニック障害、対人恐怖症、な どに効果がみられます。会得した自己洞察瞑想法を真剣に続けると、生涯再発 しないでしょう。

★講演では、患者さんでもわかるように、やさしく、この心理療法を説明いた します。
 薬物療法や他の心理療法、カウンセリングで治らなくても、マインドフルネ ス心理療法で治る人がいます。心の深い探求をして、苦痛に強い心を成長させ るからです。救われる生命があります。アメリカでは、多くの心理療法者が確 認済みです。
 当日は、基本的な自己洞察的呼吸法の実習を行ないます。体験的におぼえて いただきます。
 ただし、治るまでには、1,2年を要します。関東地方で、カウンセリングや カウンセラー講座に参加しようとされますと、往復の交通費が巨額になります し、片道3,4時間の交通時間が必要です。病気の方で、身体症状、精神症状 が強い場合には、長距離の旅はつらいです。カウンセリングにいけなくなる大 きな原因です。あなたの地域に、認知行動療法やマインドフルネス心理療法を 受けられる場所を作りませんか。すぐには実現しないと思います。相当長期の 運動が必要であると思います。
★北陸の次に、どこか別の所で講演会を開きます
北陸の次には、他の地域でもNPOを作っていただけるように講演会など を開催します。どの地区でも、相当の準備期間が必要です。カウンセリングも カウンセラーの育成にも長期間かかるからです。地元に心理療法に熱意ある方 が必要です。

 自殺学の権威、シュナイドマンの言葉を紹介しました。
 「自殺は人生に前例がない出来事のように見える。しかし、人生全般にわた る対処 のパターンには深層心理に一貫性を認める。」
 「精神療法家は、患者が 極度の焦燥感、苦悩、苦痛、威嚇といった出来事を 以前に も経験したことがなかったかを検討し、 心理的痛みに耐える能力や、 人生で問題から 逃避するパターンはどのようなものであったかを見きわめる必 要がある。」

 薬物療法で治らない場合、反応パターンを変えるマインドフルネス心理療法 や認知行動療法で治るうつ病、不安障害もあります。反応パターンを変える心 理療法を安い費用で受けることができる組織が、せめて、県に一つは作られる 必要があります。国がやってほしいですが、時間がかかります。種々の団体の 思惑がからんで進展が遅いです。

◆1人カウンセラーが現われると、毎月、10日の勤務で、1年で、60名を支 援できます。カウンセラーが10名いれば、600人を支援できます。100 人いれば、6千人で きます。100人が5年かければ、3万人を支援できます 。お1人、または、2,3人のボランティアで始められないでしょうか。 こ ちらの記事
Posted by MF総研/大田 at 10:47 | 私たちの心理療法 | この記事のURL