CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
«なぜ非定型うつ病になるのか | Main | グループ・セッション»
心の免疫力とストレスへの対処の強弱 [2010年10月26日(Tue)]

「どうやってうつ病、不安障害を治し自殺を防止するのか」

 自己洞察瞑想療法(SIMT)の仮説、治癒理論
 ( SIMT: Self Insight Meditation Therapy )はマインドフルネス心理療法の一種である が 1993年、日本で開発適用を開始した心理療法

心の免疫力とストレスへの対処の強弱

 同じ年代の人、同じような経済的に困窮している人、同じ職場の人、同じように介 護状況にある人、がんになった人、同じような状況にあっても、うつ病(不安障害も)になる人なら ない人、自殺する人しない人がいます。
 そんな差異が出てくるのは、本人の心の免疫力(ストレス対処法をどの程度会得し ているかいないか)の強さ弱さも関係しています。 同じストレスに出会ったときに、うまく処理する心のスキルのことです。心の使い方 です。心の作用は深いものがありますが、それを知らずに心をうまく使いこなしてい ないのです。心は4段も5段も深い層をなしています。
 介護にも「がんばらない介護」ということで、介護うつを予防する心得を助言しています。そのように、心の用い方で、うつ病にならなくてすんだり、うつ病になっても心の使い方を変えることで、治るうつ病もあるのです。働き盛りの人のうつ病、不安障害も心の使い方で治ることもあるのです。薬物療法のききかたとはかなり違うからです。
 心の使いかたを知っていると、同じようなストレスの強度の場にあっても、うつ病 になる割合が低くなります。(図参照)
 うつ病を治したり予防したり、自殺を予防したりするためには、自分の心の深いと ころまで知って、うまく使いこなせるようになることが自殺予防対策になります。外 部の支援対策は緩慢で限界があります。支援対策があっても、衣食は親や配偶者を頼れるので当面、経済的ストレスはないはずなのに、うつ病、不安障害それ自体が治らない人がいます。過労状態、仕事から離れても、介護状態から離れても、うつ病、不安障害が治らない人がいます。心の免疫力が活性化しないからです。経済的な支援、就職支援があっても、うつ病そのものが治らないうつ病もあるのです。本人が心を活性化しないと治らないうつ病、不安障害もあるのです。

 社会に出てからうつ病になって苦しむよりも、 社会に出る前に、心の免疫力の向上の学習訓練もしておくべきです。社会に出てか ら、心が疲弊気味、軽いうつ的な症状が出てきたら早く、心の免疫力向上の訓練をす べきです。うつ病になって、薬物療法でも治らない人は、心の免疫力を高める心理療 法を受けるべきです。 心の病気を治すためにも、心の免疫力を活性化させる必要があります。そうでないと 治りにくく、再発しやすいです。薬物療法だけでは治らない人もかなりの人数になることがわかっています。そういう人たちが追いこまれると悲劇が起こります。
 種々の経済社会政策による支援の有無もうつ病、自殺予防対策に関係します。 しかし、心の免疫力向上の対策がほとんど提案されないのがおかしいことです。 本人、家族が苦しみ、職場も重要な位置にあった人がうつ病で休職退職すると事業所にとっても痛手です。ある状況が心の使い方で、非常につらい、中程度、何とか克服できる程度の違いが出てくるのです。自分の心を知ることで、うつ病や不安障害が治る人もいます、再発しない心の免疫力を活性化することもできます。意志作用、直観的な叡智の活性化です。
 認知行動療法やマインドフルネス心理療法の普及を望みます。

心理的痛みに耐える能力や、人生で問題から逃避するパターン

 自殺予防学の権威、シュナイドマンの言葉です。
 「自殺は人生に前例がない出来事のように見える。しかし、人生全般にわたる対処のパターンには深層心理に一貫性を認める。」

<そこで、支援方針>  「精神療法家は、患者が極度の焦燥感、苦悩、苦痛、威嚇といった出来事を以前にも経験したことがなかったかを検討し、心理的痛みに耐える能力や、人生で問題から逃避するパターンはどのようなものであったかを見きわめる必要がある。」
 (「シュナイドマンの自殺学」(金剛出版)42頁)

 心の反応パターンを検討し、修正して、心の免疫力を高めることが一生の間、おきてくる 人生上のストレスを乗り越えていくことができます。うつ病、不安障害を治す方針です。すべての人の、「自己」にその潜在スキルがあるのですから。心理療法のトレーニングを受ける人は治っています。
 国や自治体の予算や支援活動には限度があります。そちらの支援を受けつつ、本人で変われるところは変えていく。両面作戦です。


「どうやってうつ病、不安障害を治し自殺を防止するのか」

 自己洞察瞑想療法(SIMT)の仮説、治癒理論
 ( SIMT: Self Insight Meditation Therapy )はマインドフルネス心理療法の一種である が 1993年、日本で開発適用を開始した心理療法

Posted by MF総研/大田 at 08:38 | 私たちの心理療法 | この記事のURL