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なぜ非定型うつ病になるのか [2010年10月25日(Mon)]
◆シンポジウム、11月3日、福井県の「いのちつなごうキャンペーン」
パネルディスカッションのパネリストの1人として参加します。
→詳細=福井県HP、福井テレビのHP
◆講演会、11月27日、『うつ病を治し自殺防止』
 (西田哲学を応用した心理療法)

石川県かほく市、西田幾多郎記念哲学館で。
→FMかほくHPまたは、 研究所のHP

「どうやってうつ病、不安障害を治し自殺を防止するのか」

 自己洞察瞑想療法(SIMT)の仮説、治癒理論(この記事は指導者向けではなく病気の人のために)
 ( SIMT: Self Insight Meditation Therapy )はマインドフルネス心理療法の一種である が 1993年、日本で開発適用を開始した心理療法

自己洞察瞑想療法(SIMT)の見方(理論)

<第1> 苦悩のありさま  =自己を知らない

 =うつ病になる時、自己の意識作用の対象しか知らずストレスにふりまわされる
  意識の種々の作用を知らない、意志作用を行使できない、自己自身を知らない

B)非定型うつ病の場合

B-1)なぜ非定型うつ病になるのか

非叡智的フュージョン(心理的な苦痛の連鎖)

 最近、非定型うつ病の方がふえています。薬物療法がききにくいと言われています。それには、理由があります。
 非定型うつ病は、メランコリー型うつ病とは、かなり違う病気です。 先行して、大きなライフ・イベントがない場合にもこの病気になることがあります。ただし、非定型うつ病に先行して、不安過敏、対人関係に過敏とか、すでに不安障害を発症していて、その後に非定型うつ病にもなるという状況があることが多いようです。幼いころからの養育環境が影響する「自己評価の低下」に関係していることもあります。
 非定型うつ病になる人も、自分の反応パターンがやがては非定型うつ病になってしまうかもしれないとはつゆ思ってもいません。不安障害を長引かせるとか、 不安過敏、対人関係で反応することが多いということを繰り返していると、非定型うつ病になるかもしれないということを知りません。これも、自分について知らないということです。
 ささいなことで不安を起すとか、ささいなことや対人関係で、激しく落ち込むとか怒るとかしていると、ネガティブな思考、陰性の感情が興奮するのですが、 交感神経の亢進もあり、脳内ではじわじわと変調がすすんでいるのです。
 ある限界を越えたとき、鉛様麻痺感や眠気を引き起こす部位を激しく興奮させて、起き上がれないという状況になるようです。そういう不安過敏性、対人関係で反応しやすいという傾向が、まさか重大な症状(鉛様麻痺感や強い眠気など)をもたらすとは思えないので、非定型うつ病を予防するために、不安過敏性などを早期に治そうというふうには思いません。また、薬物療法しか知られていなくて、不本意ながら長引かせているうちに、非定型うつ病のひきがねがひかれる、そんな感じで発症しているのが多いです。不安過敏性のある人が、就職した時点とか、過労やライフ・イベントのような大きな出来事にであった時にも、非定型うつ病のスイッチが入りやすいです。過労以外では、心理的なコントロールが関係しています。
 不安過敏とか、対人関係における過敏さ、自己評価の低さについては、非叡智的な思考、反応パターンを知らずにくり返していたので、発症したのですから、 意志作用、直観的な叡智をうまく使いこなしていなかったと言えます。やはり、心理的な反応パターンが発症に大きく関係しています。
 発症してから後にも、薬物療法で治りにくい理由は節を変えて述べます。

神経生理学的フュージョン(連合)

 非定型うつ病もあきらかに心理的処理だけが発症の理由ではありません。怠けではない、意思が弱いという問題ではありません。発症以前から不安過敏性、慢性的な傷つきやすさ、つらい状況、自己評価の低さなどで脳内に軽い変調が起きているはずで す。発病に際しても、神経生理学的フュージョン(連合)が関与している場合が多いのです。不安過敏性などがない人の場合には、 感情的に興奮するような出来事があってもまもなくおさまりますし、夜眠っている間にも、昼間の対人関係による落ち込みや怒りはおさまることもあるのです。しかし、非定型うつ病が発症する場合には、朝、肩や首、腰が重くて起き上がることができません。この症状は、気分が悪いから起きないというのではありません。身体的な症状です。鉛様麻痺感と称しています。這ってなら移動できても、学校や職場にはいけません、家事もできません。また、強い眠気の症状もよく見られます。これも意思の問題ではなく、睡眠薬を飲んだかのように眠気が強いです。非定型うつ病は、脳内の鉛様麻痺感や眠気を起す部位に興奮のスイッチが入ってしまうことによって、社会生活に支障をきたす状況になります。

 従って、不安過敏性、自己評価の低さなどは心理療法によって改善することが可能なのですから、慢性的にそういうことがある人は、社会に出る前に(高校や大学のころ)、治すトレーニングをしておくことが望まれるのです。

 非定型うつ病の重要な症状がすぐ改善されるような薬はまだ開発されておらず、非定型うつ病に詳しい医師がくふうしながら治療している状況です。なぜ、非定型うつ病が治りにくいのか、節を変えて述べます。

(続く)

「どうやってうつ病、不安障害を治し自殺を防止するのか」

 自己洞察瞑想療法(SIMT)の仮説、治癒理論
 ( SIMT: Self Insight Meditation Therapy )はマインドフルネス心理療法の一種で ある が 1993年、日本で開発適用を開始した心理療法

Posted by MF総研/大田 at 18:02 | 私たちの心理療法 | この記事のURL