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(2)-2症状が起きる原因(2) [2010年10月14日(Thu)]

(2)-2症状が起きる原因(2)
 =神経生理学的フュージョン(連合)

 症状が発現する原因として、SIMTでは神経生理学的フュージョン(連合)が分析されま す。心理的柔軟性の欠如(意志作用および叡智の不活性)があるために、症状が起きる原 因です。過去はないのですから、過去は問題ではなく、現在、神経生理学的な原因があり ます。症状が起きるのは、神経生理学的な変化が背景にあります。(A)脳神経の部位のうち 活発すぎると 症状として発現し、直観的な叡智を行使できない場合(機能亢進)と(B) 脳神経の部位のうち不活性になると 症状として発現し、直観的な叡智を行使できない場合(機能低下)があります。心理的行動 が、脳神経生理学的な機能亢進または機能低下をもたらします(薫習という)。脳神経生 理学的な機能亢進または低下は、心理的行為となって現われます(現行という)。
 心理的柔軟性に欠く行為(思考、発語、行動)と脳神経生理学的な変調は相互に影響し て、精神疾患や問題行動(虐待、暴力、非行犯罪など)を発現させ(病気になる)、維持 させます(治らない)。こうした相互関係を神経生理学的フュージョン(連合)といいま す。精神疾患などの原因、治らない原因に神経生理学的な変調があることが多いです。SIMT ではそれを検討します。
 おおよそ、メランコリー型うつ病の抑うつ症状や睡眠障害が軽くなってからも、いつま でも完治しない(就職への意欲がわかないなど)原因として、背外側前頭前野の機能低下 があります。非定型うつ病には、扁桃体や鉛様麻痺感、眠気の部位の機能亢進と前頭前野 の機能低下があります。不安障害には扁桃体や交感神経の機能亢進があり、前頭前野の機 能低下があると推測されます。 こうした脳神経生理学的な変調が回復しない限り、症状や問題行動(回避、暴力など)が 改善しにくいのです。自分では頭で悪いことと知りながら問題行動(就職忌避、広場恐怖 などの回避、暴言、暴力など)を解決できないのは脳神経生理学的な変調が大きく影響す るためです。こうしたことを考慮せずカウンセリングなどを続けると患者を苦しめるおそ れがあります。長引かせたり、怠けや意思薄弱と追いこいんだりするおそれがあります。 「意思が弱い」というのと「意志作用の低下」は全く別物です。

 SIMTは禅や西田哲学が理論的ささえです。禅そのものでは心理療法になりません、病気の治療を目的とはしませんから。西田哲学そのものでは、心 理療法になりません、哲学には、心の病気を治すという目的はありませんから。禅の実践や哲学を応用して心理療法にするのは長期間かかりました。臨床的に 治療を始めてから17年になり、その間、心理療法としても変化発展しました。
 過去はなく未来もない、あるのは現在のみ、その症状が出てくる原因は何か、現在に原因があるから変え ることができます。現在ある心理的柔軟性の欠如、神経生理学的フュージョン(連合)が 原因であり、それを変えて現在の症状、問題行動を軽くする、これがSIMTの考え方です。

  以上のような原因が観察される疾患、問題行動ならばSIMTの対象になります。
 こうした原因がわかると、治療の方針が導きだされます。

(続く)

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 自己洞察瞑想療法(SIMT)の仮説、治癒理論
 ( SIMT: Self Insight Meditation Therapy )はマインドフルネス心理療法の一種であるが 1993年、日本で開発適用を開始した心理療法
Posted by MF総研/大田 at 18:07 | 私たちの心理療法 | この記事のURL