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うつが治りにくいのはなぜか [2010年09月26日(Sun)]

うつが治りにくいのはなぜか

 心理的ストレスからうつ病になり、うつ病が治らず追い込まれた状況になると自殺する。 うつ病は生きていく智慧、希望を見出せなく症状、死にたくなる症状のある病気である。

<第1>なぜうつ病になるか
 厳しいストレスのある社会情勢のためか、働き盛りの人にも高齢者にも、子どもにもうつ 病がふえている。うつ病になると仕事ができなくなったり自殺することもある。なぜうつ病 になるのか理解して、予防の対策を実行することも大切である。
 うつ病になると薬物療法だけでは治りにくいうつ病がふえている。なぜなのか。まず、 なぜうつ病になるのかということから、理解する必要がある。

 いじめられる、対人関係がつらい、大切なものを失った、勉強や仕事がうまくいかない、重い病気になっ た、不安障害や依存症などが治らない、介護状態、その他つらい状況があるなどストレスになる出来事がある時、何とか克服で きればよいのだが、ストレスが強い場合には解決が難しく、思いどおりにならないことがあ る。そんな時、「いやだ、いやだ」とか「つらい、つらい」というような不満の思考を繰り 返すことがある。 解決策が見えない、希望が見えないと思いこむと、つらい思考のうずにはいる。こうなると 、うつ病になる。こうした経過は、従来型、メランコリー型うつ病である。(非定型うつ病 は違う経過で発病する)

なぜ症状が発現するのか

 こんなつらい思考(ネガティブな思考)を繰り返していると扁桃体(感情を起こすところ )が興奮して、その信号が副腎皮質に伝わって、副腎皮質からストレスホルモンが過剰に分 泌されるようになる。

 この過剰なストレスホルモンが血管を通して脳に伝わると前頭前野、海馬、帯状回などの 神経細胞を傷つけてしまうと推測されている。うつ病の患者のこういう部位の体積が小さく なっているという研究報告があることから、ストレスホルモンの過剰分泌のためであろうと 推測されている。セロトニン神経もおとろえていると言われているが直接の障害は前頭前野 の機能低下である。セロトニン神経の低下はうつ病だけに限らないからである。うつ病に特 有の機能低下は前頭前野、帯状回、海馬などがになう機能である。

 こういう部位の神経細胞が傷つくと、本来の機能が低下する。前頭前野はワーキングメモ リ、長期報酬課題、仕事などに集中する機能、記憶、思考、対人コミュニケーション、喜び などの機能を持っている。海馬は主に記憶に関係している。帯状回はワーキングメモリ、意 欲や感情の制御の機能がある。うつ病になると、こうした機能の低下が起こる。それが、う つ病の症状である。うつ病になると、そのほか、快感や睡眠の障害、抑うつ症状、鉛様麻痺 感(肩や胸のあたりに鉛があるかのような重苦しい感じがして行動することが難しい)も現 われることがある。こうした症状があるので重くなると仕事(子どもは勉強)ができなくな り、人とのコミュニケーションが難しくなる。重くなると死にたいという気持が現われて治 療がうまくいかず治らないと、実際に自殺する人がいる。
 否定的な思考の繰り返しは種々の心理的なストレスから起きる。心理的ストレスによるう つ病が多いが、そのほか、過労、持続する睡眠不足からもうつ病になることがある。
 これは、従来型のうつ病である。
Posted by MF総研/大田 at 08:33 | この記事のURL