「ここまで治りました!」 [2010年08月23日(Mon)]
このブログで非定型うつ病を治すために
自己洞察瞑想療法( SIMT: Self Insight Meditation Therapy ) =マインドフルネス心理療法の一種 のグループ・セッションに参加しておられた方のブログをご紹介しました。 ブログの 2010年08月22日に 「ここまで治りました!」 という記事が掲載されました。 症状の変化について書いてくださったのは、ありがたいことです。 セッション1から10まで、その後はセッション10の課題を継続したという標準的なトレーニング課題と実施量が明確です。しかも、セッションはオープン方式で、次々に新しい人が参加してくる復式学級のような方法で、参加者には自分のセッションの課題が詳しく説明されるわけではない、わかりにくかったはずです。 それでも、改善しました。
ここに至るまでに、ご家族の熱烈な支援がありました。欠席すると、回復が遅れる、脱落する可能性が高まる。 ある時には、鉛様麻痺感が強く、動くことも難しい状況で、ご家族が運転する車でグループ・セッション会場に来て、身体を起していることができないので、机に突っ伏して講義を聞いて呼吸法をしておられた。数々のご家族のささえがあったでしょう。本人の「治りたい」という強いねがいと意志、 ご家族の愛情と支援がなければ、1年も継続することは、難しかったかもしれません。 あとは、 減薬、断薬をすすめること、カウンセラーの指導を離れても、生涯にわたって哲学的な自己洞察を深めていくことで、人生上の種々の試練、不快事象を受け入れて、自己の願い、夢の実現に一歩一歩あゆんでいくことです。 読者の中には、不運にもご家族の間に愛情や支援のささえを得られないと思われている方がおられるでしょう。その場合、1人で課題を実行していくことになります。1人でも、 マインドフルネス心理療法の課題を実行するうちに、家族との間にあったわだかまりの真相に気づき、自分から和解の行動をとることもできるかもしれません。 自分をおおっていたフィルターに気づき過去が新しい姿で浮かびあがり、家族への思い、態度が変わるかもしれません。家族のつながりは長い航海をすすんでいく間に、時々襲う暴風雨の時の避難所のようなものです。家庭はそういう場所でありたいものです。 ご家族と離別、死別なさった方にも、避難所があってほしいです。そういう場所を作ることを国や自治体が考えてくだされないものでしょうか。この日本の発展に貢献してきた高齢者、今厳しい中で活躍なさっている、40,50代のかた、次世代の日本を作る若い人たち。 力不足のカウンセラーがわずかに行うグループ・セッションであっても、治る人がおられる。 個別面接指導、入院(宿泊)方式を行えば、もっと多くの人が治る可能性があります。 そんなことを国や自治体、企業が支援すれば、多くのいのちを救える可能性があります。 救うことができるはずの貴重な生命を守っていくことに予算や人材を投入してほしいと思います。 |
Posted by
MF総研/大田
at 10:38
| うつや自殺念慮の心理療法
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