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自殺防止対策、上流の対策に限定しないで! [2010年07月19日(Mon)]

自殺防止対策、上流の対策に限定しないで!

 ご遺族の聞き取りによって、上流の4つ、5つの領域に問題があって、うつ病が悪化して自殺したという調査報告があります。それは、そのサンプルからでは真理です。このような原因を除去するような対策をとっていくという方向はいいことです。国や自治体、事業主などによって予防のための対策がちられていくのは進歩です。これまで、対策がとられませんでしたから。
 ただし、自殺予防対策には、下流の「治療対策」も重要です。自殺にいたるのは、上流の原因によって悩み、うつ病になっていることが多いのですが、うつ病になるのは多重債務、雇用、労働問題、配置転換、経営者のメンタルケア不足、ばかりではありません。長い間の人生において形成される心の傾向も関係がある場合も多いです。
 自殺が3万人以上になる前も2万5千人もの人がなくなっていました。 経済や雇用問題などによらないうつ病も多いのです。最近多い、拒絶過敏性によるうつ病、不安障害の長期化によるうつ病、依存症、DV、がんや難病によるうつ病、介護によるうつ病など、上流と指摘されるような要因によるうつ病、自殺ではありません。そういうケースも多そうです。薬物療法の治療をしても治らない。うつ病や精神疾患さえ治れば、ひきこもりから脱出できる、仕事に復帰できる、家庭崩壊にならないですむ、自殺しないですむ、そういうケースも多そうです。
 非定型うつ病や不安障害、統合失調症、パーソナリティ障害、依存症、暴力(DV)は、債務、雇用、過労、きめこまかい人事対策、自治体による予防の運動 などの予防対策がとられてもかなり多くの人が発症するでしょう。発症したら治りにくく、いくら、上流の問題の予防対策をとっても、病気になる人がいます。がんでも、生活習慣病でも、予防対策がとられますが、病気になる人はいるので、治療対策も非常に重要です。うつ病や不安障害なども、予防対策のほかに、治療対策も重要です。
 病気が治らないのであれば、雇用の場を提供されても、勤務できません、復職できません、休養して薬物療法を受けても治らないのであれば、家事育児ができません。ながびくと 抑うつ症状、自殺念慮も合併して自殺も起こります。上流の4つ、5つの改善だけでは、こうした自殺を防止することには不充分です。治療する対策も重要です。(こうした問題があぶりだされない、上流の対策の根拠になっている調査は、サンプルに偏りがあるのかもしれません。そういう上流の原因によってメランコリー型うつ病になって自殺された方に偏っているのかもしれません。この10年に自殺されたのは30万以上です。その中から無作為に抽出されたもののすべてがサンプルではなくて、調査に応じてくださった500人がサンプルだと思われます。調査に応じてくださった方は、まさにそうした経済、社会的な原因によるものが多いのかもしれません。
 自殺された方の中には、非定型うつ病、不安障害、過食症、虐待やDVの被害、パーソナリティ障害、またメランコリー型うつ病が長い間、治らずに自殺された 人も多いはずです。 子どもの頃に受ける強い心理的ストレスは、成人になってから種々の精神疾患やDVをもたらす割合が高いといわれますが、それも欧米では、認知行動療法や弁証法的行動療法(マインドフルネス心理療法の一種)などの心理療法で治すときいています。日本では治療対策が遅れています。こうした領域からも、自殺があるはずです。上流の原因と指摘されていることではなくて、調査になじまない、調査に応じられていない多数の悲しい人々も多いのではないかと思います。
 非定型うつ病、不安障害、依存症、DVなどで現在、苦しんでいる多くの人(100万人以上か?)にとって、上流の経済関連の予防対策ではほとんど支援の網にはいってきません。治らないこと自体が問題であるケースです。今、苦しんでいる人を治す治療対策も強力にすすめてほしい。
 うつ病や不安障害(もちろん、治療課題をしっかりできる人にかぎりますが)が治れば、仕事などに復帰して自殺せずに生きることができます。治せる心理療法があるのに、ただ、それを行う人が日本にはいないだけです。無駄な予算を削ってでも、認知行動療法やマインドフルネス心理療法などを提供できる場所を全部の県に、国の予算で作っていただきたい。
 上流だけの予防対策ならば医者や心理カウンセラーではなくて、他の人(雇用、労働問題の専門家や保健師など予防関連の専門家など)が対策をひっぱっていけます。しかし、治すスキルは別であり、それも極めて重要です。 医者や心理士は、治療の方面の改善対策を提言してほしいと思います。 自殺の多いのは、社会の問題、上流の問題として、自分たち(医療技術、医療制度など)の問題ではない、と免責されていると思うのはまずいのではないでしょうか。 著明な団体や国が声を大きくしていっていること、上流の対策さえとっていけば無難だなどと自治体や医師、心理士が思うならば、抜けが生じます。予防だけではなくて、今かかっている 種々の精神疾患や心理的苦痛が治らない、その治療(薬物療法、心理療法)のための対策も、医師や心理士は治療の専門家として、 提言してほしいと思います。予防の関係者ではなくて、治療の専門家として医者や心理士が活躍できるはずの政策提言、対策提言がないのだろうかという問題です。心理士の団体の提言が報道されないのはどうしたことでしょうか。心理士の団体からの提言がないのでしょうか。あるのなら、今後の計画などを広報して、患者ご家族に希望を与えてほしいです。
  • うつ病、不安障害についてよく知ること。次の2つの関連で知ること。
  • 自分自身のことを知らない。治らない心の使い方をしている、自分や家族が病気になるような心の使い方をしている。(同じような経済、雇用条件であっても、心の病気になる人とならない人がいる、心の使い方も発病、治らないことに影響する)(自己の心理、自己についての哲学、意志作用の低下
  • 脳神経生理学的なことをよく知らない。どういう心の使い方、どういう休養のしかたをしていると心の病気が治らないか、悪化するか、脳神経生理学的なことを知らないこと。 (脳神経生理学的問題


マインドフルネス心理療法によるカウンセラー講座<支援したい方>と、グループ・セッション<治したい>が進行中ですが、終盤になっており、途中からご参加いただけません。これから参加できるのは下記のプログラムです。

★★<治す>埼玉県蓮田市で、グループ・セッションの参加者を募集しています。⇒⇒

(治したい人とご家族だけ。このプログラムは他者の支援をできるほどの専門的な学習はしません。)

★★<支援、治す>静岡県富士市で、マインドフルネス心理療法の基礎講座⇒⇒
(他の人の支援をするための基本を学ぶ。なお、治したい人もご参加できます、日記指導あります。受付は、8月10日まで。開始の後は、途中からは、ご参加できません。)

★★<予防>埼玉県蓮田市で、うつ病予防の「心の健康体操」⇒⇒

★★みなさまの地元は、自殺防止・うつ病治療のことに関心がないですか。 ⇒⇒
Posted by MF総研/大田 at 07:45 | 自殺防止対策 | この記事のURL