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カウンセリングのコメントを郵送できました [2010年04月29日(Thu)]
ようやく昨日までに カウンセリングのコメントを郵送できました。 グループ・セッションに参加なさっておられる方が日記を提出されます。 それをみせていただいて、感想、助言を書いて郵送しています。 日記をみせていただくと、自分についての気づき、心の成長がみられ、 症状の改善、つらいことの受容の精神が向上していく様子がよくわかります。 参加される方が多くなって、 他の活動、プライベートな用事もあって、この助言、郵送の作業も遅れがちです。 グループ・セッションの後は、日記指導を最優先しています。
 今の体制、会場では、限界です。 いったん、おひきうけすると、半年の間(重い人は1,2年)、責任を持ちますので、安易に おひきうけできません。生命がかかっておられるかたがいますので、慎重になっています。 それでも、私どもが至らず、励ますつもり、指導のつもりで言った言葉に怒ってしまう方もおられます。(本当は、そういう時に、不快事象の受容のトレーニングで乗り越えてほしいのですが、セッション7です。ずっと後ですね。社会に出たら、ストレス、つらい状況はもっとひどいものです。カウンセリングの時に起きる感情的な出来事を治療のための機会ととらえて、セッション10−12までは受けてほしいと思うのですが・・・。)
 とにかく、クライアントの方(患者さん)が多すぎては、十分な配慮ができません。 参加者が多くて、十分なカウンセリングができませんので 新規の受付は停止しています。 今、受けておられるかたは、チャンスです。この後、 半年くらいかけて、治っていく心得を習得していただきたいと思います。

 遠くの方からカウンセリングの希望があります。しかし、半年も続くカウンセリングを 少数のスタッフでは、お引き受けできなくなりました。 小さな団体が全国の方をひきうけられるはずがありません。認知行動療法やマインドフルネス心理療法で、うつ病、不安障害、依存症、家族の不和などが治る方がおられます。スタッフが十分あれば、パーソナリティ障害も治癒できる可能性があります。リネハンの弁証法的行動療法はマインドフルネス、アクセプタンスという手法を中核にしていますから。 DVする人、 虐待する親も若い頃からの感情の対処がうまくなくて、カウンセリングの機会がなかった人も多いでしょう。DVされた人、見た人、虐待された子が成長してから感情処理がうまくいかず、対人関係の問題を起こしたり、心の病気になる人もおられるでしょう。
 薬物療法だけでは改善が難しい問題も心理療法で軽くなる人がいます。心理療法を行う人が職業として自立できるような対策を作ってほしいです。今のままでは、認知行動療法、マインドフルネス心理療法のカウンセラーが育ちません。
 認知行動療法、マインドフルネス心理療法は、医師、カウンセラーにとって多くの時間をとります。だから、認知行動療法、マインドフルネス心理療法のできる人を多く育成する必要があります。認知行動療法、マインドフルネス心理療法は多くの時間がかかります。開業医には心理療法は診療報酬が低いので習得する動機がありません。国や県が別に資金を出して、認知行動療法を提供するセンターを県に1か所以上作っていただきたい。 公的機関の「相談」だけでは不十分です。精神科医、心療内科の薬物療法にまわすだけでは不充分です。 他の領域の予算を見直して、認知行動療法の医師やカウンセラーに安定した給与を保障して、カウンセラーを育成したいただきたい。認知行動療法、マインドフルネス心理療法もやればやるほど熟練します。若い人が、職業として参入できるような対策をとってほしい。私どものような年配のものがやっていても、熟練してきても、高齢によってまもなく引退です。若い人が認知行動療法、マインドフルネス心理療法の専門家として自立できるような制度を作ってほしい。
Posted by MF総研/大田 at 07:15 | 私たち | この記事のURL