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心の病は国の損失=イギリスの認知行動療法プロジェクト [2009年11月20日(Fri)]

心の病は国の損失=イギリスの認知行動療法プロジェクト

 NHKが報道し、本でも紹介されたイギリスのうつ病の治療戦略が朝日新聞 (11月17日)でも紹介されました。 おおよそ、NHKの次のと同じ内容です。  イギリスでは、認知行動療法のできる心理士を国の費用で3600人、育成します。
 日本における認知行動療法ができる心理士については、朝日の記事は次のことを紹介していま す。
  • 日本の心理士は国家資格ではない。だから、医療現場では医師の指導の下で進める。
  • 医師の指導下になく単独で活動する心理士による心理療法は医療保険がきかないので、患者の自己負担は1回あたり6千円から1万円程度。
  • 「臨床心理士」は2万人いるが、認知行動療法のできる心理士の数は不明。「ある大学教授は、 正式に訓練を受けた人は「数百人もいない」と指摘する。
日本でも、薬物療法で治りにくいうつ病が増えているので、効果があるとされる認知行動療法 のできる心理士を国や県の費用で育成しないと、うつ病、自殺の減少には限界があると思います。 育成をするのに1年、熟練するのに、さらに1,2年はかかります。早く着手すればいいのにと 思います。医師の指導によらないで心理士が単独で心理療法を提供しても低料金で受けられる制度を国や県の予算でできればいいと思います。
Posted by MF総研/大田 at 19:00 | 自殺防止対策 | この記事のURL