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パニック障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)をマインドフルネス心理療法で治す [2009年11月19日(Thu)]

パニック障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)をマインドフルネス心理療法で治す

 =体験者の言葉

 マインドフルネス心理療法でパニック障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を治した方をご紹 介します。下記のおたよりをもって、1年半のカウンセリングを修了しました。
    問題は、パニック障害と心的外傷後ストレス障害でした。前者は、予期不安が起こり、電車、飛 行機、旅行、高速道路、美容室を避けていました。不快な身体症状もありました。後者は恐怖体 験の後、関連した話を聞くだけで頭痛、ひどい恐怖を覚えて、関連する話題やテレビなど避けて いました。音や影に敏感でした。

個別面接、5回のグループ・セッションに参加して課題を実行し日記(スケジュール表)指導、 その後は、郵便によるテキスト学習、自分での課題実習、日記提出指導により、ほぼ満足できる レベルとなり、カウンセリングを終了しました。初回面接から1年7か月です。毎月、熱心に課 題を遂行し、自分の心を探求されました。課題の実施量は貴重なデータです。 呼吸法<6つの心理的柔軟性の向上の心得を織り込む=これを「自己洞察」という>を30分か ら50分実施されました。

 もう大丈夫、カウンセリングを修了したいというお手紙です。他の方の参考になって治るのにお 役に立てればと、了解を得ていますので公表させていただきます。

 パニック障害も心的外傷後ストレス障害も薬物療法だけでは治りにくく、認知行動療法のカウンセラーも少なく、長期間苦悩する人がいる。このように、マインドフルネス心理療法で治る人もいる。マインドフルネス心理療法は認知行動療法の一種であるが、他の認知行動療法で治らない場合でも、マインドフルネス心理療法で治る人もいる。認知行動療法も多種あって、相当、手法が違うので、他の認知行動療法で治らない人でも治ることがある。いろいろ、試すべきである。1−2年の辛抱で治って、以後、何十年、満足して暮らすことができる。 特に、若い頃には、学業、就職、結婚、出産、子育てがあるので、治すのは大切である。

いつもお世話になりありがとうございます。スケジュール表の課題は、毎日していますが、コメ ントに書くことがなくなり、今は記入しておりません。(*注1)

○○先生が以前に「もう大丈夫」と思える時がくるとおっしゃっていたように、今、私は避けて いた事が行動できるようになり、パニック障害の事をあまり考えなくなっています。

あれだけ恐かった電車も高速も美容室も大丈夫になりました。また、恐い話を避ける事もなく、 テレビも見ることができています。

いつの頃からか、自分に起こる事象のある部分だけを意識し過ぎてつらくなっている事に気づき ました。
呼吸法でただ、自分自身を見失うことなく、自分に起こる事象を観て、今ある価値ある行動にう つっていく事で、自分をコントロールしていけるのだと思えるようになりました。

今は人間関係も良く、楽しい日々を送っています。ただ、まだ過敏なところが残っていて、自分 でも驚くこともあります。それでも行動できるし、薬を飲むわけでもないので、今の時点では「仕 方がないと思って、無理はしないようにしています。
「パニック障害は一生治らないかも?」と不安に思っていた頃もありましたが、先生のご指導のお かげで、ここまでこれました。
自己洞察は一生続けていくつもりです。
どうもありがとうございました。
    (*注1)症状がひどい時、指導助言を受けたいことがある間は、毎日の状況を克明に日記(スケ ジュール表)に記入した。しかし、最後の2か月ほどは平穏であったから、スケジュール表を記 入しなくなったのである。

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  • PTSDが治ったという連絡
    マインドフルネス総研のホームページ
  • Posted by MF総研/大田 at 21:11 | パニック障害 | この記事のURL