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知識、徳、見識を持った人でも自殺 [2009年10月18日(Sun)]
 名誉、名声、財産、知識、徳、見識を持った方が自殺でなくなっています。 ハンセン病の人のためにつくした精神科医の神谷美恵子さんがこんなことを言っています 。
     「このようなところを通ったことのあるひとは、もはや他人の評価や自己の所有するも のに重きを置かなくなるであろう。愛の対象すら自分のものと考える執着は、もう二度と 持つまいと思うであろう。また自分の心に何ほどかの知識や徳や見識がたくわえられてい たようにみえていたにしても、いざというときにはすべて崩れ去ることを経験したから、 もはやそういうものによりかかることもしなくなるであろう。どんな状態に陥っても、ど んなところにあっても、人間がふたたびみいだしうるよろこび、それは何であったか。そ れは人間の内なるものだけではなかったか。」 (『生きがいについて』 神谷美恵子著 みすず書房、254頁)
 何でも悩むとうつ病になってしまいます。うつ病さえ軽くなれば、活躍なさるはずの方 がなくなっていきます。悲しいです。
 ストレス状況が持続する場合、薬物療法だけでは治りにくいです。 ストレスによる心理的圧迫と薬の効果とどちらが勝るか葛藤になります。 ストレス状況(経済要因など)を軽くするか、変えられないストレス(喪失、才能、いき がい、難病、人事異動、対人関係など。)ならば受け止めかたを変えるか、そこを支援する 心理療法の大切さを思います。経済要因以外の心理的要因も数多く自殺を引き起こしてい ます。うつ病の視点からその源流となる要因のストレス反応パターンを変える方法もあり ます。
Posted by MF総研/大田 at 11:39 | 自殺防止対策 | この記事のURL