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仕事と自殺予防 [2009年10月13日(Tue)]

仕事と自殺予防

 読売新聞HPに、「仕事と自殺予防」という連続記事がある。2回は、ある男性のケース 。
 男性は、 仕事でうつ病、3か月の休職、退職、再就職活動失敗の連続、自殺未遂、妻が疲弊して離 婚されるという流れである。  せっかく、書いてくださる記事だから教訓を得たい。
  • 「上司との衝突に悩み、めまいなどの不調を覚えるようになった。一昨年夏、うつ病 と診断され、3か月休職の末、会社を辞めた。 」
     「上司との衝突に悩み、めまいなどの不調を覚える」がうつ病に近づいていく。悩み始 めた時に、カウンセラーに相談したほうがいい。
  • 「一昨年夏、うつ病と診断され、3か月休職」
     うつ病は再発が多いので、心理療法を併用したほうがいい。
  • 多数の会社の面接にいっているが、以前にうつ病になっていて、そんなに多くの就職 活動に失敗すれば、うつ病が悪化していくのは当然である。 本人も家族もうつ病について勉強したほうがいい。悪化、再燃のきざしを理解しておいて 、自殺未遂行動をせず、つらさを家族に打ち明けるべきである。家族があるのなら、しば らく休養してうつ病を治すことを許して(?)もらう。
  • 精神保健福祉士の支援をあとで受けているが、もっと早く精神保健福祉センターなど に相談する。
  •  「男性は、幸い退院直後、元同僚のツテで再就職先が見つかった。だが、半年後、今度 は家庭に問題が起きた。「私、もう疲れたの」と言って、妻から離婚を切り出された。
     悩む身内と暮らすうちに神経をすり減らしたり、突然の行為に衝撃を受けたり、止めら れなかった自分を責めたりして、家族が疲弊してしまうことは珍しくない。」
     こうして、離婚になってしまったが、こうなる前に、家族ぐるみのうつ病のカウンセリ ングを受けることもできる。うつ病になるとつらいので配偶者への気持ちを配慮する余裕 がない。相手を疲弊させることもある。それも深い愛情があれば、離婚もさけられるだろ うに、もしかねて夫婦の仲が必ずしもしっくりいっていないようであれば、カウンセリン グを受けて修復しておく方法もあるが。自分のストレス対処法の習得やカップルセラピー もある。かねて家庭円満にしていないと、こんな厳しい社会では、家庭まで崩壊してしま う。自殺の要因に、「家族の不和」があった。
Posted by MF総研/大田 at 19:09 | 自殺防止対策 | この記事のURL